多彩な企画 商工交流会申し込み受け付け中|全国商工新聞

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 「中小業者の力が発揮できるローカル循環を―共同の力で公正な経済社会を確立しよう」をメインテーマに、第23回中小商工業全国交流・研究集会(商工交流会、主催=同実行委員会)が9月5~7日、同12~14日の2週にわたり、全6日間・17企画で開催されます。前回に続き、全日程を完全オンライン(Zoom)で開催。主な企画の内容と魅力を紹介します(全5回)。
 全国商工団体連合会(全商連)のホームページから、リーフレットや参加申込書をダウンロードすることができます。奮って、ご参加ください。参加申し込みは8月8日(金)まで。

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パネルディスカッション A
小規模企業振興と自治体
コーディネーター 北海学園大学教授 大貝健二さん
9月7日(日)午後1時~3時

 この間、各地の民主商工会(民商)は自治体要請を通じて、「原油価格・物価高騰対策」「事業継続支援」などの名称で、さまざまな施策を実施させてきました。その鍵は、中小企業・小規模事業者振興条例をつくり、生かす運動の高揚です。
 本企画では、地域経済学を専門に、全国の振興条例を研究する北海学園大学の大貝健二教授をコーディネーターに、振興条例の必要性や具体的な中小企業振興の実践について深め合います。
 実践報告では、全会員を対象にした営業動向調査と自治体要請(新潟県連)、振興会議メンバーとして、小規模事業者の実情を積極的に発信する取り組み(愛知・尾北民商)、自治体の立場から、振興条例に基づく内発的な地域経済振興(北海道帯広市職員)などを予定しています。
 条例を生かした地域づくりをどう進め、民商として自治体にどう働き掛けるか。参加者の質疑も交えて大いに交流しましょう。

分科会 企画9
地域資源の活用、 省エネ対策で経営発展
助言者 名城大学教授 井内尚樹さん
9月6日(土)午後1時~3時

自社の太陽光パネルを案内する小山田大和さん

 地域資源を活用した経営向上や省エネ対策を取り入れた経営実践など、循環型地域経済の確立に向けた中小商工業者の知恵と工夫を交流します。
 注目は、農業と自然エネルギーを組み合わせて地域循環型経済に挑戦している「小田原かなごてファーム」代表の小山田大和さんの報告です。耕作放棄地=「おひるね」していた畑で栽培・収穫したミカンを6次産業化して「おひるねみかんジュース」を製造・販売しています。小規模分散の太陽光発電と農地再生をセットにした「ソーラーシェアリング」施設の建設を推進し、売電収入を確保しながら、コメや野菜の栽培も開始。収穫した自然栽培米を地元の酒造メーカーに持ち込んで日本酒造りも始めています。酒造メーカーで使う電気は、小山田さんのソーラーシェアリングで生み出したもの。地域資源を生かした、まさに「循環共生圏」の実践を報告していただきます。
 今年4月から省エネ性能基準が義務化された下で、「省エネ対策の要」ともいえる”建築物の断熱化”を手掛ける民商会員による施工内容や営業活動なども紹介する予定です。

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