長野・上伊那民主商工会(民商)は先ごろ、第11回「商工フェア」を開催し、例年を上回る1200人が来場しました。地域住民に開かれた商工フェアを今年も開き、民商の宣伝と会員拡大、地域の活性化、業者の商売繁盛をめざし、奮闘しました。
約60の中小業者が、本業を生かして出店。古本、畳コースター、野菜、唐揚げ、コロッケ、コーヒー、おにぎり、ジェラート、ヨーヨーなどが並びました。
職人たちによるワークショップも充実。左官による壁塗り・メモリアル手型作りや、大工の包丁研ぎ、家具職人の木工教室、カフェのピザ作り、塗装業者のコースター作り、カイロプラクティックの施術体験などが多彩に行われました。
毎年、楽しみにしてくれる参加者も増え、開始前から行列ができるコーナーも多数。「昨年、人がいっぱいで体験できなかったので、今日は早く来ました」とメモリアル手型作りに並ぶ人や、コースター作りでは、昨年作ったコースターを持ってきて「もう一度、磨きたい」という子どもも。塗装業者の馬場毅さんは「大事に使ってくれてうれしいです」と喜んでいました。
上伊那8市町村(伊那市、駒ケ根市、辰野町、箕輪町、飯島町、南箕輪村、中川村、宮田村)の七つの教育委員会から後援を受け、保育園や小中学校にチラシを配布し、参加を呼び掛けました。子ども連れの参加者が多く、子どもの頃から民商を知ってもらう、最高の”英才教育の場”になっています。チラシ裏面には、子どもたちに将来の夢を描いて提出してもらう試みも。今年は150人の夢が集まり、夢に合致する商売人がいれば、その子と引き合わせ、仕事をより深く知ってもらうように工夫しました。
実行委員長の池上達也さん=学習塾=は「商工フェアは、地域の子どもや学生たちに、中小業者の魅力を知ってもらい、将来の職業選択の幅が広がるようにしています。地域の皆さんとの交流の場にもなっており、地域活性化にもつながっている」と、手応えを感じていました。
今後は、会外の出店者などを訪問して、会員拡大につなげていくことにしています。



