創立70周年めざし=全商連第54回定期総会(ⅱ)|全国商工新聞

全国商工新聞

 ⅰコロナ禍で力を発揮 24年ぶり会員増実現へ
 ⅲ来賓あいさつ
 ⅳ総会に対する常任理事会報告
 ⅴまとめ報告

 

ⅱ誰一人取り残さない民商 新時代の要請に応えよう 会長あいさつ

全国商工団体連合会 会長 太田 義郎

 全商連は来年、70周年を迎えます。本総会はコロナ禍の中で開催となります。今、多くの人から新自由主義の限界を指摘する声が上がっています。市民と立憲野党の共通政策にも「新自由主義からの転換」が大きな柱として掲げられています。
 日本の社会が大変革を遂げようとしている時に、各地域で時代の深部の声を聞くこと。その声に応え、要求を実現する力量が民商・全商連に課せられていると思います。
 民商・全商連の原点は「三つの理念」にまとめ、「基本方向」で明らかにしました。創立の精神は、民商は集まって相談し、行動して要求を実現する。みんなで力を合わせて団結することです。「事実を知って知らせ、組織する」というのが、民商活動の定石です。コロナ禍の中で、この定石を貫いている民商は、爆発的に会員が増えています。前総会から会員現勢を突破した民商は、この定石を日常的に定着させて仲間を増やしています。こうした民商は「勧めたくなる民商」であり、「大いに自慢できる民商」です。
 70周年に向けて「大いなる大志」を抱く民商に脱皮することが必要です。民商が進むべき道は、コロナ禍の中で新自由主義を克服し、中小業者こそが輝く社会をめざすことです。
 また、地域振興の政策である「小規模企業振興基本法」を実現するため、1788の全ての自治体と懇談・対話し、具体的できめ細かな政策を提案し、共に地域経済を確立することが求められています。
 誰一人取り残さず、全ての業者に目配りした民商の活動が必要です。「民商は頼りになる」「困ったら民商に相談しよう」-。こうした声を地域の中に広げよう。新たな時代の要請に応えて、全会員の英知を集め、団結の力を発揮して共に頑張りましょう。

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