群馬・前橋民商 Sさん=塗装
県連の県要請で改善を要望
「群馬県への要請で得られた『税金滞納を理由に融資の謝絶はしない』との回答を生かし、前橋市の『小口資金』で希望通り200万円の運転資金を獲得できた。これで事業の展望が見えた」―。こう喜ぶのは、前橋民主商工会(民商)総社支部のSさん=塗装。先ごろ、取扱金融機関のぐんまみらい信用金庫に申し込み、運転資金を獲得しました。
Sさんは昨年10月、同信金に「起業家独立開業支援資金」120万円を申し込みましたが、税金(市税)を分納していたことを理由に、謝絶されました。昨年11月、群馬県商工団体連合会(県連)の県要請の中で、Sさんの状況を告発し、改善を要望すると、県が信金の本店に確認し、「滞納があっても融資を受け付ける」と回答していました。
その後、しばらくは資金繰りの見通しが立ち、融資を申し込んでいませんでしたが、得意先が徐々に増え始め、外注費が増加。新たに店舗用の塗装事業にも挑戦したこともあり、運転資金が必要になりました。
民商に相談し、前橋市小口資金(貸付利率1・8%以内)を活用することに。必要な資金額を算出し、事業計画書を作成して7月、改めて、ぐんまみらい信金に200万円の融資を申し込みました。審査では、県交渉の効果もあり、信金側の対応が変化。約20日後、スムーズに希望通りの融資が実行されました。