消費税減税、インボイス廃止を 署名24万人分を国会に提出|全国商工新聞

全国商工新聞

 「消費税を一律5%に減税し、インボイス(適格請求書)は廃止を!」「自公以外の各党が『消費税減税』を主張する情勢を切り開いてきた。参院選で決着をつけよう!」―。意気高い決意が次々と語られました。全国商工団体連合会(全商連)も加わる消費税廃止各界連絡会(各界連)は4日、国会内で署名提出集会を開催。岩手、埼玉、千葉、東京、神奈川、愛知、京都、兵庫、滋賀などから参加した約60人が「消費税率5%以下への引き下げとインボイス制度の廃止を求める請願署名」(統一署名)24万4227人分を国会に提出しました。立民、れいわ、共産など、署名の紹介議員となった衆参議員5人が参加・あいさつし、署名を受け取りました。

6党・会派の57議員賛同
各界連が国会内集会 「参院選で決着つけよう」

全商連の太田義郎会長
国会議員に署名を提出する各界連の人たち=4日、国会内
実態調査を基に語る「STOP!インボイス」の小泉なつみさん
各界連の「6・4署名提出集会」

 全商連の太田義郎会長が開会あいさつ。「消費税の導入で、大企業と富裕層を優遇する不公平税制のゆがみが押し付けられ、中小業者と国民に分断が持ち込まれた。悪税である消費税の実態を明らかにし、署名での対話を通じて、多くの人々に消費税の廃止をめざし、まずは一律5%の緊急減税、インボイス廃止を訴えていこう」と呼び掛けました。

命懸かっている

 「インボイス制度を考えるフリーランスの会」(STOP!インボイス)の小泉なつみさんが連帯あいさつ。STOP!インボイスが取り組んだ「1万人のインボイス実態調査」(6月16日号3面既報)の結果を報告し、「実態調査には、インボイスへの怨嗟の声が並んでいる。”政治生命をかけて、消費税減税をしない”と明言した国会議員もいるが、私たちは文字通り、命が懸かっている。消費税の減税とインボイス廃止を求めて力を合わせよう」と表明しました。
 立民、れいわ、共産の衆参国会議員5人があいさつをしました(左上の別項)。「消費税減税、インボイス廃止」を求める署名の紹介議員は、6党・会派の57人に広がりました。各界連の中山眞事務局長は、集会への報告で「消費税減税が国民的要求になり、各野党が、何らかの消費税減税を打ち出している。私たちの運動が世論を動かし、政治を動かしている」と強調。「総選挙で自公与党を少数にした力が、情勢を切り開いてきた。消費税の一律5%減税、インボイス廃止へ、参院選で決着をつける構えで運動を強めよう」と提起しました。
 農民運動全国連合会(農民連)や東京土建など各界連の加盟団体と愛知、京都、千葉など地域各界連の8人が発言しました(左下の別項)。
 全国保険医団体連合会(保団連)の工藤光輝事務局主幹が行動提起。①国会請願署名、アンケートを継続して取り組む②学習会や演説会、街頭宣伝の開催③各界連の宣伝音源の活用④参院選などで消費税減税、インボイス廃止を掲げる候補を国会に押し上げる―ことを呼び掛けました。

声聞いてくれた

 初めて署名提出集会に参加した愛知・尾北民主商工会(民商)の横田智彦さん=理容=は「民商で集めた署名を持って参加しました。集会には、共産党だけでなく、他の野党の議員も参加し、自分たち中小業者の声を聞いてくれた。与党以外の各党が消費税減税を打ち出している状況を実感できた。野党で一致して消費税減税を実現してほしい」と語りました。

購読お申込みはこちらから購読お申込みはこちらから