消費税減税、インボイス廃止で中小業者の危機打開 延べ200人が宣伝キャラバンで長野巡る 全13民商と全商連|全国商工新聞

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残雪残る白馬岳などを背景に宣伝した北アルプス民商の参加者ら=5月10日

 「消費税の5%以下への減税とインボイス(適格請求書)制度の廃止で、営業と暮らしの危機を打開しよう」―。第12回全国会長会議に向けた全国商工団体連合会(全商連)のキャラバンが9~11日の3日間、長野県内を駆け巡りました。全商連の藤川隆広副会長と県商工団体連合会(県連)の滝沢孝夫会長を先頭に、長野、須坂北信濃、千曲、上田小県、浅間、佐久、松本、塩尻、北アルプス、岡谷、諏訪地方、上伊那、飯田の全13民主商工会(民商)から延べ200人が参加。商工新聞読者を38人、会員を13人増やし、消費税減税とインボイス廃止を求める統一署名48人分を集めました。全商連の大型宣伝カーの「消費税・インボイス今すぐ廃止!」の訴えに「そうだ!頑張れー」の声援が送られるなど、県民の願いと響き合う行動になりました。

国民が声上げて政治を変えよう
上田駅前で消費税減税・インボイス廃止を求める署名を集めた上田小県民商。左から岩岡昌幸さん、橋本春雄会長、荒木一史事務局長=5月11日

 上田小県民商は11日、JR東日本・北陸新幹線の上田駅前に十数人が集い、アピールしました。藤川副会長がマイクを握り、夏の参院選に向けて各党が消費税減税や廃止を打ち出す中、減税に後ろ向きな自民党の姿勢を批判しました。滝沢会長は、”ごまの油と百姓は搾れば搾るだけ出る”と重税が課せられてきた歴史に触れ「主権者である国民が声を上げて政治を変えよう」と訴えました。同民商の橋本春雄会長=看板製作=と、昨年7月に入会した岩岡昌幸さん=ハウスクリーニング=らは、乗降客らに署名への協力を呼び掛け、9人分を集めました。
 佐久民商は同日、大型量販店に隣接するフリースペースを借り切って宣伝しました。4人で談笑していた10代の青年が「頑張ってください」と激励。通りかかった地元の若手の建築業者が宣伝に耳を傾け「消費税に反対。努力が報われる社会にしたい」と対話になり、県連が作成した民商リーフを手渡しました。
 飯田民商は9日、雨が降る飯田市内の上郷交差点に十数人が集い、のぼり旗や横断幕などを掲げ、行き交う車にアピール。原寿治会長=家電取付・修理=は、民商への相談を呼び掛けました。傘を差す宣伝隊に、通行中の車が、手振りやクラクションで応えました。

決起集会を開き拡大の機運高め
松本民商で開催された昼食決起集会=5月10日

 10日は、残雪まばゆい白馬岳の麓で、北アルプス民商会員十数人と合流。副会長の加藤亮輔さん=ペンション=が、コロナ禍の後のインバウンド(訪日外国人客)観光の増大により様変わりした地域の現状を訴えました。「食事ができない、タクシーに乗れない、マナー違反などで景観も壊された。『住んで良し、訪れて良し』の立場で地域づくりを。消費税が5%に引き下げられたら最高のおもてなしができる」と力を込めました。
 同日、松本民商事務所で昼食決起集会を開催しました。県連拡大推進委員長でもある同民商の清水茂雄副会長=畳製造販売=が司会を務め、オンライン併用で7民商から30人以上が参加。読者や会員などの拡大成果を報告し合い、全国会長会議の成功に向けて、仲間増やしの機運を高めました。

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