青年が語る民商の魅力 全商連第12回経営対策交流会 オンライン|全国商工新聞

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全商連の牧伸人事務局長(左)が進行を担当しました

 全国商工団体連合会(全商連)は6月25日、「民商ではじめる業者青年の経営交流」をテーマに、第12回経営対策交流会をオンラインで開催。全国116カ所で視聴されました。
 3民主商工会(民商)の業者青年3人が報告。

 福岡・筑紫民商の隅勇気さん=自動車整備=は、祖父が始めた「平和自動車」の3代目です。父・信一さんの下で専従者としての仕事や業界の動向を発言しました。「コンピューター制御の自動車が増え、修理のため専用の診断機器が必要となりつつある。父が『これからの車は電子化する』とビジョンを持って設備投資を進めてきた」と述べ、「自動運転など『AI活用』が主流になると考えている。そうした動きに対応できるようにしたい」と語りました。

 大分民商の佐藤叶梧さん=映像制作=は、自身が手掛けたCM動画を再生しながら「求職者向けに企業を紹介する『採用動画』に力を入れている」ことを紹介。「自社の強味は動画撮影だけではなく、アフターフォローまで行うこと。動画を多くの人に見てもらう方法などを顧客に伝えている」と話しました。

 青森民商の伊藤拓也さん=とび=は、従業員とともに売り上げを伸ばしてきた経験を報告。「『一緒に仕事がしたい』と言ってくれた従業員2人と起業した。経験豊富なベテランが多い分、同業者よりも賃金を高く設定している。一人でも現場を回せる人材が多いことが強み」と話しました。

 3人は、民商の値打ちについて「補助金などの情報が得られる」「ベテランや異業種の人との、つながりができ、商売のヒントが得られる」などのメリットを口々に強調しました。
 佐藤さんは「肩肘張らず活用できる補助金の情報を気軽に聞くことができる」。伊藤さんは「自分で申請するのは大変だけど、手間を惜しまないことが大切」。隅さんは「民商なら、補助金を使ったことのある経験者の話も聞け、デメリットなども気兼ねなく話せる」と強調しました。
 質疑応答で「仕事の思い出、うれしかったことは」と聞かれ、隅さんは「顧客から喜んでもらえること」。佐藤さんは「別府市の不動産業者のCMが地元で放映され『見たよ』と声を掛けてもらえるようになった。結婚式の動画制作は、喜んでもらえるので、採算にこだわらず続けている」。伊藤さんは「顧客から『ありがとう』などと声を掛けられると、仕事にも、より力が入る」と思いを語りました。
 参加者から「いきいきとした熱気を感じた。若い人の柔軟な発想に学びたい」(徳島)、「民商でも経営交流会や役員会などで交流したい」(長崎)などの感想が寄せられました。

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