
大阪・西成民主商工会(民商)婦人部は先ごろ、介護サービス利用の手続きなどを学ぶ「介護のお困りごと相談会」を民商事務所で開催。男性4人を含む12人が参加しました。
介護福祉士の福光徹さんを講師に、要介護区分や要介護認定の流れ、介護保険サービスの種類などを学習。福光さんは「介護認定には家族が付き添い、本人が『できる』と言っても、家族が客観的に見て『これは、できないよね』などと確認し、ケアマネジャーに伝えることが大事」と強調。「家族の中で抱え込まず、地域包括センターやケアマネジャーがいる訪問介護事業所に早めに相談を」と呼び掛けました。
質問コーナーでは「親が介護サービスを受けてくれない…」などの悩みも。参加者から「そないな時は『私が、しんどいねん。ちょっとデイサービス、行ってきてや』とハッキリ言った方がいいで」「”言うことを聞く人”から、介護サービスを利用するように言ってもらうのもいいよ」などと、経験に基づいたアドバイスが相次ぎました。
最後に「100から7を順番に引いてください」などに回答する「改訂長谷川式簡易知能評価」(認知症判定テスト)をチェックし、理解を深めました。
学習会は、1月の役員会で「親の介護に直面する時期を迎えた人が増えた。介護は女性だけの問題じゃない」との提案を受け、具体化したもの。「介護を受ける側」と話す参加者もいました。
Tさん=飲食=は「民間施設や、公的施設の特別養護老人ホームなど、いろいろな介護施設があると知りました。どこに相談すればいいか分かって、良かった」と一安心。Hさん=建築=は「家族だけに頼らず、訪問介護事業所などにも相談したい」と熱心に聞き入っていました。Oさん=建築=は「家族で介護する大変さを、みんなが感じていました。7段階の要介護区分別に、どのような支援が受けられるのかといった悩みに応える内容だった」と話していました。