各地の9月議会でインボイス意見書が可決|全国商工新聞

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 各地の9月議会で、民主商工会(民商)や「STOP!インボイス」(インボイス制度を考えるフリーランスの会)が提出した「インボイス制度の実施延期・見直しを求める」陳情・請願が採択。国に対する意見書が可決されています。

支部ごとに議員訪問 香川・三豊民商=三豊市

 香川県三豊市は9月29日、「インボイス制度の実施延期を求める意見書」を賛成15、反対6の賛成多数で可決しました。
 それに先立って9月4日、三豊民商は常任理事会で9月議会に請願した「インボイスの延期の意見書採択を求める請願」の採択をめざし、具体的な行動を意思統一しました。
 まず、22人の全市議に会長名で、あいさつ文と資料を郵送。支部ごとに、日頃親しくしている市議を中心に担当を決めて連絡を取り、役員と会員、事務局員の複数で訪問。趣旨を説明し、賛同を呼び掛けました。
 中でも、請願を審議する市民建設常任委員会の議員を優先的に訪問。役員や会員が「インボイスが導入されると、コロナ危機や物価高騰で事業継続の瀬戸際に立つ事業者を一層苦しめ、地域経済がさらに疲弊する」と訴えると、「インボイス導入は、今ではない」との表明もあり、商売をしている議員のほとんどは賛同してくれました。
 同委員で、民商の役員でもある岩田秀樹市議(共産)の奮闘もあり、9月15日の委員会では賛成5、反対1の賛成多数で請願を採択。同29日の本会議では賛成多数で請願が採択され、国に対する意見書を可決しました。

会長先頭に働き掛け 山梨・峡東民商=笛吹市

 山梨県笛吹市は9月28日、峡東民商が提出した「インボイス制度の実施延期を求める意見書を政府に送付することを求める請願」を市議会本会議で賛成15、反対2(公明のみ反対)で採択。国に対する「インボイス実施延期を求める意見書」を可決しました。
 請願は、河野智子市議(共産)の働き掛けを受け、保守系最大会派の2市議が紹介議員になったもの。民商の雨宮富美雄会長=電気工事=が、紹介議員の一人に、採択に向けて働き掛けました。
 本会議に先立つ19日の総務常任委員会では、委員のほぼ全員から「10月からインボイスが始まってしまうが、この請願は大事だ」との発言が出され、公明市議1人を除く5人全員が賛成しました。

群馬県安中市 高崎民商が要請

 群馬県安中市議会では9月21日、高崎民商が要請し、金井久男市議(共産)が提案した「インボイス実施延期を求める」意見書が賛成多数で可決。
 北海道網走市では同14日、「STOP!インボイス」が提出した「インボイスの延期・見直しを求める」陳情を採択し、意見書が可決されています。

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