台風15号 被害甚大 相談が次々 静岡県連・各民商 清水民商に27人支援|全国商工新聞

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浸水した家具を運び出し、泥を洗い流すなど復旧支援を行いました

 9月23日から24日にかけて日本列島に接近した台風15号による記録的な大雨は静岡県内に甚大な被害を及ぼしました。
 静岡県商工団体連合会(県連)は、県内の民主商工会(民商)と連携し、被害状況の把握と、被災した会員の救援に全力を挙げています。
 最も大きな被害を受けているのは、断水が長期にわたった静岡市清水区の清水民商です。県連は2リットルのペットボトルで900本の水と簡易トイレの凝固剤2100セットを手配しました。同民商の佐々木康長事務局長は、車が水没し移動手段がない高齢の会員宅などを訪問し、「罹災証明」の手続きなどを案内し、激励しています。
 焼津民商では、床上浸水したり、機器類が水に浸かり泥が入って動かないなどの相談が多数寄せられ、対応に当たっています。
 民商事務所が床上浸水の被害に遭った磐田民商は、電話の交換機が水没し、電話もインターネットも一時不通になりました。
 天竜民商では、会員の自宅1階が土砂崩れで埋まり、自宅隣の工場も流木が流れ込みました。
 県連は1日、大石秀之会長=自動車販売・修理=を先頭に清水民商に支援に入り、全体で27人が参加。物資の配給などにあたりました。復旧支援は2チーム8人が行動。床下の泥のかき出しや水に浸かった家具を運び出すなどし、感謝されました。参加者は「仲間の笑顔が見られて良かった」と話していました。
 3日現在、清水区内の断水はかなり解消されたものの、片付けなどが進んでいないため、県連では、引き続き県内の民商に物心両面の援助を訴え、被災事業者への支援策を求めて自治体要請に取り組む予定です。

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