全体会発言 全商連70年の歴史に学び運動の継承・発展を助け合い相談活動強め持続的に仲間増やそう|全国商工新聞

全国商工新聞

200首都圏4県連が参加しました=東京会場
発言に拍手を送る参加者=東京会場
奮闘を誓い合ってガンバロー三唱する参加者=東京会場

紹介広げ全5課題増勢

東商連 猪田 佳一さん=精肉卸小売

 コロナ禍で、所属する板橋民商は2020年、21年と、相談者に対面で寄り添い、信頼を得て、会勢を前進させました。民商が取り組む消費税減税署名などを訴え、会員同士が助け合い、営業と暮らしを守る団体と伝えました。新会員歓迎会などで民商運動への参加を募り、新会員が「民商はいいよ」と紹介を広げ、例年の2~3倍の仲間増やしとなりました。商工新聞読者へのダイレクトメールや30万枚超のチラシを通じた入会、地域や他団体からの紹介もあり、5課題全てで全商連第54回総会時現勢から前進しました。
 東商連では、8民商が増勢を達成。東京都に独自支援を要請し、協力金の上乗せ・横出しなどを実現し、読者1900人、会員1千人以上を増やしました。

初心を想起し組織再建

大商連 増田 孝博さん=工務店

 高槻民商では昨年6月23日の理事会で、会長と事務局長が主導し、理事31人の多数を巻き込み、私を含む副会長2人を除名し、大商連を脱退する「クーデターまがいの暴挙」が引き起こされました。
 消費税減税やインボイス中止などの運動はやりたくない、税金の申告だけを業務にしていればいいという考えが背景にはあります。
 私は大商連とも話し合いつつ組織の正常化を決意。府内民商の協力も得て会員350人に事態の真相を知らせる訪問・対話を繰り広げ、再建を進めてきました。
 4月24日の大商連総会で大商連傘下の民商として、再建が承認されました。70年前の創立の初心を思い起こし、強大な民商を建設しようと決意しています。

学習会を力に最高現勢

沖縄県連 吉本 仁さん=運送、建設

 沖縄民商は3月末で会員数893人と過去最高となりました。この10年で316人増え、来年の総会までに千人をめざしています。記帳会を中心とした各種学習会が紹介の力になっています。法人の記帳会と集団申告、婦人部と青年部の記帳会、労働保険の相談会を定例化。コロナ禍で民商事務所に相談者が殺到する中、「会員の相談は支部で対応しよう」と役員らが支援金申請の相談に応じました。全15支部が毎月集まりを定例化する中で、民商の良さが実感されています。
 沖縄県連は23年ぶりに史上最高の会員数を達成。6民商全てが読者と会員で第54回総会時現勢を上回りました。
 復帰50年の今年、参院選と県知事選勝利で平和な沖縄への前進に貢献します。

「9割共済」で助け合い

北海道連 尾谷 幸子さん=料飲

 北海道連共済会では、この1年間で新型コロナに感染した共済加入者が104人になり、そのうち3人が亡くなりました。
 民商会員加入率は4月末で92.2%と、全国で3番目に高くなっています。四つの共済会が年間増勢を勝ち取り、会員比100%を達成した支部もあります。
 北海道連と合同で総会を開催し、「総合力」を発揮してきました。
 相談会では明るい対話を大切にし、「目くばり、気くばり、心くばり」を実践する中で「民商や共済会があって良かった、助かった」と期待が寄せられています。
 コロナ禍で厳しい状況が続きますが、来たる参院選では消費税減税とインボイス制度の実施中止など、中小業者の切実な要求実現に向けて奮闘しましょう。

PC記帳会が運動の力

石川県連 川端 詳久さん=左官

 所属する小松民商のパソコン記帳活動と石川県連の再建について発言します。
 小松民商は会員172人、事務局員1人です。月2回、パソコン記帳会を行ってきました。電源を入れることから親切に教えた結果、貸借対照表を作成して青色申告を行うようになった仲間が52人、法人決算の13人と合わせて計65人にまで広がりました。
 パソコン記帳が進んだことで、融資や各種支援金の申請、経営の見直しなどが行いやすくなり、記帳会の出席者が理事になるなど、運動の力になっています。
 県内には現在、能登、小松の2民商しかありません。両民商が地力をつけて、役員が試行錯誤しながら頑張って、県都・金沢で民商を再建する決意を表明して発言とします。

オンラインに挑戦し交流

全婦協 塚田 豊子さん=自動車販売修理

 全婦協はこの間、コロナ禍でなければ思いもよらなかった、オンラインを活用した交流会や業者婦人決起集会、国会行動などに取り組んできました。
 「一人ぼっちの業者婦人をつくらない、コロナ禍でも活動を止めるわけにはいかない」と役員会で相談を重ね、初めての挑戦でした。
 コロナ支援制度の活用では、記帳会などで経営を数字でつかんでいるからこそスムーズな申請に結び付きました。暮らしと営業を丸ごと相談できる婦人部の集まりは、コロナ禍で貴重な情報交換の場となりました。
 3年ぶりの「全国業者婦人の実態調査」やジェンダー平等・人権問題でもある所得税法56条廃止の運動、秋の第34回総会成功に向け、民商や県連のさらなる支援強化をお願いします。

「人助けの民商」に共感

鹿児島県連 江島 創さん=自動車輸出

 県連は、コロナ支援の相談会を会内外で積極的に開き、「世直し、人助けの民商」を掲げて紹介を強め、第54回総会時の会員現勢3522人を突破しました。
 県では1月27日から、まん延防止等重点措置が適用され、営業自粛を要請された飲食店の会員から「資金繰りが限界」などの悲痛な声が寄せられました。チラシ16万枚を新聞に折り込み「コロナ支援は民商へ」と呼び掛け、毎月第2水曜日を全県の拡大行動日にし、翌日には拡大推進委員会を開いて、仲間増やしを推進してきました。
 所属の、きもつき民商では、若手会員が「人助けの民商」に共感し「民商は、いいところだよ」と口コミが広がり、この春、会員の最高現勢443人を突破し、今も更新中です。

挑戦し33年ぶり年間増勢

広島県連 四郎田 宗則さん=弁当製造・販売

 県内の各民商が「拡大こそが民商を強く大きくする」と奮闘。県連として33年ぶりに、会員の年間増勢を勝ち取りました。
 県連三役が、担当する民商の会議や交流会に参加して激励。「民商をもっと好きになる交流会」「民商の魅力あふれる交流会」など名称も工夫した一泊交流会や県内を3ブロックに分けた交流会を開き、新会員らと交流を深めました。
 県連初のテレビCMにも挑戦。「テレビCM放送中」のポスターや懸垂幕を張り出し、多くの会員から「テレビを見たよ」と笑顔で声を掛けられました。
 全力のコロナ相談が中小業者の信頼を得、拡大につながりました。常に新しくチャレンジし、自信を持って民商を発信し、会員5千人回復めざし頑張ります。

24民商青年部訪ね対話

福岡県連 堀田 光正さん=卸・小売

 全青協が提起した「全国業者青年コロナ影響アンケート」に取り組み、紙とウェブを併せて91人から回答が寄せられました。アンケートを進めるため、県内の24民商を訪問し、役員と懇談。県青協の増勢へと結び付きました。
 訪問では、アンケートへの回答と同時入部や部会の開催、部員拡大を訴えながら意見交換しました。訪問して話を聞くと、民商の状況がよく分かり、知らない民商を訪問する新鮮さを感じ、訪問して良かったと実感しました。
 コロナ禍の中で部員が苦境に立たされていますが、商工新聞や県内の民商ニュース、ユーチューブやツイッター、インスタグラム、フェイスブックで全国の取り組みを学び、青年部活動に生かしています。

インボイス中止へ学習

香川県連 多田 等さん=木工

 インボイス制度が実施されて、免税業者が課税業者になれば、生活が著しく苦しくなり、廃業を余儀なくされる会員も増えます。
 しかし、危機感がまだ浸透していません。改めて学習を強めようと議論し、全商連のQ&Aパンフレットを教科書に学習会を予定。「民衆がスクラムを組んで声を上げよう」と自治体や国会議員への要請も考えています。
 「拡大ゼロ民商を無くそう」と、県内8民商が拡大リレーをつなぎ、三豊、丸亀、さぬき東、県連が総会の拡大表彰基準を突破。事業復活支援金を獲得した会員が5人を拡大するなど、県連としても読者で第54回総会時現勢を回復しました。
 参院選も攻勢的にたたかい、消費税の5%減税とインボイス制度中止を勝ち取りたいと思います。

「出張事前確認」で信頼

岩手県連 鳥屋部 洋樹さん=専従

 所属する宮古民商は、会の内外を問わず、コロナ支援制度の活用を呼び掛けてきました。事業復活支援金では、行政書士を民商事務所に招いた「出張事前確認デー」を計7回開き、約80人が事前確認を受けました。継続的・積極的なサポートに寄せられた民商への信頼が口コミで広がり、読者や会員を増勢で迎えられたと感じています。
 宣伝カーに張るマグネット「#消費税5%に下がったらいいね!」の言い回しが共感を呼び、フェイスブック「宮古民商だより」、グーグルのマイビジネスなど、SNSも積極活用しています。「毎月3人入会」を目標に2月、3月、5月で達成しました。
 県青協は、民商宣伝カーが一同に集まる共同宣伝で各地を盛り上げています。

役員が支援金など相談に

埼玉県連 門池 美奈さん=建設(体調不良により代読)

 所属する川口民商は、持続化給付金を機に多くの会員が商売を続けられ、さらに口コミで入会者がドンと増え、昨年度は会員の10%を超える173人の増勢となりました。
 若手役員が相談に親身に乗り、帰りがけに「困っている人がいたら紹介を」の声掛けを徹底したことが連鎖入会につながりました。事業復活支援金でも、多くの役員が仕事の合間を縫って相談に応じています。
 「春の運動」では、3月末の理事会で「最後の1日で読者拡大を」と役員のLINEで逐一報告し、1日で84人増やしました。「団結の力」です。
 青年部では新しい体制ができ、婦人部とコラボしてスマホ講習会を開催。青年部役員が年配の会員に寄り添い、丁寧に教えている姿が印象的でした。

全自治体訪問8年続け

兵庫県連 片山 正久さん=家電販売、リフォーム

 兵庫県連は2014年から毎年、県と41自治体への要請を進めてきました。8年間継続し、「また来てください」などと信頼も得られています。コロナ禍で地方創生臨時交付金を活用した独自支援策が創設され、「商売を続けられた」と多くの会員から喜びの声が寄せられています。
 所属する兵庫民商は3月末、会員2708人となり、最高現勢を更新しました。
 コロナ禍やインボイス制度など中小業者が一人では解決できない問題が増えています。集まって、話し合い、困難を乗り越える知恵や工夫など問題解決の道筋を共有できる民商の「価値」は大きくなっています。「民商はいいよ」の声を地域に広げ、さらに大きな兵庫民商、兵庫県連を築くため全力を尽くします。

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