全国商工新聞

日本共産党の大門実紀史参院議員を招いてインボイスの弊害を学んだ「立川地域税制・税務行政研究交流集会」=2020年11月

 東京都小金井市は9月27日の第3回定例会で、「中小事業者の営業を守るため、消費税に係るインボイス制度の延期を求める意見書」を賛成13人、反対9人で採択しました。日本共産党の森戸よう子市議が9月21日に提出していたもの。東京都内では初の意見書採択です。小金井国分寺国立民主商工会(民商)の松岡修一会長=IT関係=は「会内外の多くの業者がインボイス実施の弊害を感じている。意見書が採択されて良かった」と話しています。

 松岡会長は8月、小林功事務局長と一緒に市内の商店街を訪問。「ほどんどの店主が、インボイス制度を知らなかった。企業に商品を卸しているハンコ屋さんが『課税業者にならないといけないのか…』と困っていたのが印象的だった」と振り返ります。
 森戸市議が、インボイス制度中止を求めたきっかけは6月定例会で、市のシルバー人材センターから「シルバー人材センターの会員への配分金支給単価は最低賃金を下回っている」と是正を求める陳情書が提出されたことでした。国会では、日本共産党の清水忠史衆院議員が、インボイス実施でシルバー人材センター会員にも多大な影響があると告発。森戸市議は「ただでさえ少ない賃金から、消費税を払わせるのか」と市の姿勢をただしました。
 8月の厚生文教委員会では、市の職員から「調べた結果、全国のシルバー人材センターがインボイスの実施を懸念している」と報告があり、民商と相談しながら9月議会で実施中止を求める意見書を提出しました。
 「市議会には、無所属の一人会派の議員が多い。各会派を回ったが、制度の内容が難しく、理解できている議員が少ないと感じた」と森戸市議。「『インボイス制度の延期なら賛成できる』との意見があり、中止から延期に切り替え、採択につながった。本会議では反対意見は出なかったが、自民党と公明党の議員が反対した」と述べました。
 民商も加わる「重税反対・諸要求実現立川地域総行動実行委員会」は昨年11月26日、「第25回立川地域税制・税務行政研究交流集会」を開催。日本共産党の大門実紀史参院議員を講師に、インボイス制度の弊害を学びました。松岡会長は「市議会での意見書採択も力に、インボイスの問題点を知らせ、中止させたい」と意気込んでいます。

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