スナック「アクター」
石川・小松民商 伊藤秀美さん
熊本地震にも思いを寄せ
「私の頑張りが役に立てば」


能登半島地震(2024年)で傷ついたスナックの外壁と店内のボトル棚を修理し、営業を再開したスナック経営者に、このほど小規模事業者持続化補助金100万円余りの支給が実現しました。「民商とともに申請書を作り、中小企業庁や経済産業省に要請したおかげ」と喜ぶのは、石川・小松民主商工会(民商)の伊藤秀美さん。小松市の粟津温泉でスナック「アクター」を営んでいます。伊藤さんは発災直後から店舗の修理に着手。能登半島地震の「災害支援枠」による小規模事業者持続化補助金(第6次受け付け)の活用を小松民商に相談しました。
伊藤さんの店舗は、3階建ての持ちビルの2階にあり、外壁工事は2階部分のみが補助対象です。そのため、対象範囲を明確にした書類作成が求められました。小松民商では、地震による被害状況や工事内容を一つ一つ確認しながら、複雑な申請書類の作成を全面的にサポートしました。
さらに、工事代金の支払い方法を巡り、補助対象外となる可能性が浮上したため、小松民商は、県商工団体連合会や全国商工団体連合会と連携し、制度の趣旨に照らして救済できないか、関係各所に働き掛け。大門実紀史参院議員(共産)の協力を得て、6月22日に経済産業省・中小企業庁に要請し、伊藤さん自ら事情を説明しました。その結果、審査を継続できることとなり、補助金の実行へとつながりました。
要請後、補助金事務局の対応に変化が見られました。事務的だった対応が、制度の趣旨を踏まえた丁寧なものとなり、申請書類に不備があった際も、単に修正を求めるだけではなく、伊藤さんが適正に補助金を受けられるように訂正方法を提案するなど、申請者に寄り添った対応へと変わりました。
「アクター」は、小松民商が毎年開催する新年会などで、長年協力してもらっている地域に根差した店。今回の補助金獲得により、温泉街のにぎわいを支える大切な店舗が、営業を継続できることになりました。
「『もう諦めてもいいか』と思った時もあったけど、今回、熊本でまた地震があったので、私の頑張りが少しでも役に立てば…」と伊藤さん。
自然災害は全国どこで起きてもおかしくありません。7月28日には熊本県で地震が発生し、多くの中小業者が不安な日々を送っています。今回の取り組みは、一人の会員の実利獲得にとどまらず「制度は現場の実情に合わせて運用されるべきもの」ということを示した実践でもあります。
小松民商では、今回の到達が、熊本をはじめ全国の被災業者に「最後まで諦めず、相談しよう」との励ましとなり、災害支援制度を実情に即した使いやすいものへと前進させる一助となればと話し合っています。

03-3987-4391







