会長あいさつ 全商連第57回定期総会|全国商工新聞

全国商工新聞

「定石通りの運動」進め地域に根を張る組織に
全国商工団体連合会 会長 太田義郎

 日本は戦後80年余り、憲法に守られてきました。基本的人権、民主主義、平和主義、そして、戦争のない暮らしを守ってきました。戦争が起こり”飯が食えなくなる”困難はありませんでした。日本経済は、「経済」という言葉の語源である「経世済民」(世の中を治め、人々を苦しみから救うこと)に一定の成功を勝ち取ってきました。
 民商は創立70年余り。私たちは、営業と暮らしをちゃんと守ってきました。この総会は、2030年~40年代の先々を見据え、私たち業者の暮らしと営業を守る全商連の方針や2026年修正「民商・全商連運動の基本方向」を討議し、決定します。
 4月の自民党大会で突然、高市早苗首相が”来春には憲法9条を変える発議の、めどを立てたい”と言い出しました。消費税やインボイス(適格請求書)、国民健康保険料・税の引き上げなどで業者の営業と暮らしは困難な状況にあります。町内の人々の会話から聞こえるのは悲鳴ばかりです。
 米国とイスラエルによるイランへの侵略戦争の影響で、ホルムズ海峡が封鎖され、材料が不足しています。価格が2割も、3割も高くなり「ガソリンが高くなり、シンナーが街から消えた。こんなんでは商売がやれん。廃業になる」という声が聞こえます。医療関係者もゴム手袋が手に入らず、不安が広がっています。
 私たちには「もう戦争はこりごりだ」という思いが染みついています。平和でこそ商売がやってこられました。その平和は、憲法9条が守ってきました。私たちの暮らし、営業そのものが、イラン戦争によって瓦解しようとしています。世界中の市民から悲鳴が上がっています。
 その中で、互いに知恵を出し合い、要求を聞き、業者の声を広げていこう。全ての業者・中小業者が団結しようでありませんか。総会では、方針や「基本方向」の議論を深め、豊かな「知恵と団結」の道を定めましょう。民商とは、どんな組織か、どんな方針で運動を進めているのか。中小業者の総団結を「基本方向」で固めていきたいと思います。
 集まって、相談し、どんなことでも、たたかって商売と経営を守り、発展させていく。そのために要求で団結し、みんなの力で「強く、大きく、楽しい」民商をつくっていくことが大事だと思います。
 今、業者の人々が気楽に何でも相談できる組織、要求を受け止められる組織は、民商以外にありません。業者を先頭に、どんな困難にも立ち向かう民商の存在を「何でも相談会」などを通じて広く知らせれば、民商を必ず大きくすることができます。
 会の総力を上げて、暮らしと営業、地域社会を守りましょう。民商を強く、地域に根を張った組織にしましょう。そのために「定石通りの運動」を進め、広げましょう。
 業者への訪問や対話、紹介、ポスターやチラシによる宣伝に加え、SNSで民商を訴えることも大切です。全国の民商が、その姿を宣伝すれば「民商?聞いたことない」という声は小さくなっていくでしょう。
 皆さんと忌憚ない意見を出し合い、一緒に頑張って総会を成功させましょう。

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