【ホルムズ海峡封鎖緊急影響調査 業者の実態】餌の高騰傾向が加速|全国商工新聞

全国商工新聞

 米国とイスラエルによるイランへの無法で無謀な先制攻撃から1カ月余り。ホルムズ海峡が事実上封鎖されて原油価格が急騰し「資材が届かないので、営業できない」と、建設や製造、サービスなど幅広い中小業者に影響が出ています。全国商工団体連合会は「ホルムズ海峡封鎖等による影響緊急調査」を開始(20日まで)。寄せられた回答の中から、深刻な実態と業者が求める支援策を紹介します。

岐阜・中濃民商 Kさん=養鶏

 岐阜県美濃加茂市で養鶏場を長年営む、中濃民主商工会(民商)のKさん。「ニワトリの餌の価格が、どこまで値上がりするのか…」と不安を隠せません。
 「餌の主原料の米国産トウモロコシは投機対象で、国際情勢の影響を受けやすく、価格変動も大きい。1トン当たりの価格は、昨年の6万円台前半から、今年に入って6万円台後半になり、イラン攻撃の後は7万円前後にハネ上がった」と嘆きます。
 養鶏場では、成鶏(卵を産むニワトリ)5万3千羽、ひな1万3千羽を飼育しており、飼料を1日約6トン、年間約2200トン消費します。「餌代だけで年間約1億5千万円なので、約1200万円以上の負担増です」
 養鶏の他、鶏糞を発酵させて肥料を作り、ホームセンターなどに販売しています。包装資材のビニール袋が「値上がりしそうだ」と聞いて、急きょ、年内の必要分を確保しました。
 「今は、先が全く見通せない。岐阜県の配合飼料価格高騰対策緊急支援事業や、飼料価格が急騰した際に使える基金があって助かるけど、十分ではない。国は、飼料や資材価格の高騰分をしっかりカバーできる支援制度を作ってほしい」

成鶏5万3千羽、ひな1万3千羽を飼育する養鶏場
卵を出荷する工程

購読お申込みはこちらから購読お申込みはこちらから