「今夜はゆっくり寝られる」

「自分一人では、社会保険料の差し押さえを解除させることも、納得の分納額を認めさせることも、絶対できなかった。民商のおかげで、助かった」―。しみじみ話すのは、神奈川・厚木民主商工会(民商)の金子さん(仮名)=重機オペレーター=です。民商に入会し、民商とともに厚木年金事務所に要請して事態を打開。「今夜は久しぶりに、ゆっくり寝られる。明日から仕事に頑張ります」と笑顔を見せました。
神奈川・厚木民商 金子さん(仮名)=重機オペレーター
年金事務所は相談に応じず
法人として、以前は従業員3人を雇用していましたが、コロナ禍の影響で仕事が激減。社会保険料194万円を滞納することに。
3月に差し押さえ予告状が届き、3月16日に年金事務所に相談へ。担当者から「今月、幾ら払えるのか」「払えない相談には乗れない」と応じてもらえませんでした。
翌17日、元請けに売掛金の差し押さえ通知が送られ、元請けは「月末までに年金事務所と話がつけば、金子さんに支払う」と言ってくれましたが、年金事務所は同24日、売掛金88万円を差し押さえました。
金子さんは同日、全国商工団体連合会のホームページを通じて厚木民商に連絡。民商から「事業の継続と生活の維持、分納の納付計画を示す請願書で、差し押さえ解除を要請しよう」と提案され、請願書を早速作成し、年金事務所にファクスで送りました。
翌25日朝、年金事務所の収納課長から「請願書を確認した。今後の話し合いは私が担当する」と電話で連絡を受け、下谷清人会長=外装工事=をはじめ民商役員ら5人で、年金事務所を訪ねました。
副所長と収納課長が応対。副所長は「個人情報を含むので、第三者の立ち会いは認められない」と立ち会いを拒否しましたが、金子さんは「私が仲間の立ち会いを求めている。個人情報は関係ない」と毅然と主張。役員らも「金子さんは民商会員だ。売掛金の差し押さえで、事業継続や生活ができなくなっている」と訴えると、副所長は「こちらの対応で足りなかった点もあるかもしれない。その点、担当者には厳しく指導する。話し合いましょう」と提案され、金子さんと個別に話し合うことに。
5月から半年間月額5千円に
話し合いを終えた金子さんは、民商事務所で待っていた役員らに「『今後は無理のない金額で滞納分を払ってほしい』と、想定外に丁寧な応対をしてくれた。4月は猶予になり、5月末から6カ月間は月額5千円の支払い、その後は相談することになった」と結果を報告しました。
副所長は「請願書が届いた時点で、売掛金の差し押さえ解除を決めた。今後、納付誓約を守ってもらえれば、差し押さえはしない」と、その場で元請け企業に連絡したとのことでした。
金子さんは「差し押さえ解除と、当面の月額5千円の分納は納得できる結果」と喜びました。
緊急の相談に対応した役員は「2日間で納得のいく結果が出て、良かった」「今後のため、年金事務所と話し合いを持つ必要がある」と話し合っています。

03-3987-4391







