OTC類似薬利用者の声集め 保険外しをSTOP! 全商連アンケート掲載|全国商工新聞

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 「STOP!OTC類似薬の保険外しこれらの薬が保険から外れるかも!アレルギー性鼻炎、花粉症、かゆみ、解熱、湿疹、湿布、咳、慢性胃炎、便秘、充血…」―。全国商工団体連合会(全商連)はこのほど、ホームページに、患者家族らが取り組む「OTC類似薬の保険外しに関する影響アンケート」のバナー(上)を掲載しました。
 政府は「骨太の方針2025」に「保険給付の在り方の見直し」を書き込み、市販薬と同様の成分や効能で、医師の処方箋が必要なOTC類似薬を、早ければ来年4月から公的医療保険の給付対象から外そうとしています。保険給付から外されれば、価格の高い市販薬を購入せざるを得なくなる可能性があり、子どもや難病の医療費助成制度も受けられなくなります。
 「OTC類似薬」の保険外しには、医師が処方した薬を諦めたり、薬代のために生活がままならなくなる人が出ると、日本アトピー協会が「アトピー治療に必要な薬をこれからも保険適用にしてください」とオンライン署名を呼び掛け、日本医師会や日本薬剤師会、全国保険医団体連合会などが反対しています。
 アンケートは「OTC類似薬」の使用状況や保険適用外となった場合の影響など10項目で、所要時間は3~5分程度。既に5千人分以上が集まっており、寄せられた意見は、政府要請や集会などに活用されます。

OTC類似薬

 OTCは「OvertheCounter(カウンター越しに買える)」の略で、医師の処方なしにドラッグストアなどで購入できる市販薬のこと。OTC類似薬は、医師が処方する薬のうち、OTCと成分や効果がほぼ同じものを指します。OTC類似薬は保険適用され、自己負担は1~3割です。

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