つながり強め仕事にも 東京・豊島文京民商 「商売交流パンフ」好評|全国商工新聞

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 「こういうパンフを待っていました。活用させてもらいます」「せっかくの”民商の仲間”同士、お互い仕事で利用し合って絆を深めないと」―。東京・豊島文京民主商工会(民商)が作製した民商会員の商売を紹介する「豊島区/文京区 商売交流パンフレット2025年度版」(交流パンフ)が好評です。会員同士のつながりを強め、仕事おこしの役割も果たしています。交流パンフは、B5判30ページ、カラー。事業所の地図と写真、商売の強みをアピールする「イチオシ」などが掲載され、63人が登場しています。

パンフには63人が登場。お店や事業所の場所を地図で分かりやすく説明しています
B5判30ページ。民商の活動も紹介しています
「商売交流パンフ」について話し合う長崎支部の集まり=2024年11月12日

 作製のきっかけは、創業110年超の「小林久間吉豆腐店」を営む小林秀一会長が「豊島民商と文京民商が合併して4年たつが、お互いの会員をよく知らない。会員紹介のパンフレットを作っては?」と提案したことでした。2024年9月の理事会で承認され、パンフ作りがスタート。”会員の3割の掲載”を目標に、支部を中心に会員訪問などを行い、パンフレットへの登場依頼を広げました。
 小林会長が「会員の皆さんに、もうかってもらわないと、民商も困る。ぜひ商売の宣伝にも生かして」と、業者青年=サービス=に訴えると「民商は、売り上げのことまで考えてくれる。うれしい」と喜ばれました。小石川支部は、役員3人が14人を訪ね、パンフの依頼とともに近況を聞き取りました。椎野耕一支部長=たばこ販売=は「みんな大変な中で商売を頑張っていると実感した」と話します。
 こうした取り組みの末、1月下旬に完成。2月初旬の「大新年会」で、お披露目となりました。自社の懇親会場を探していた会員が交流パンフを見て、近所にカレー店「マルハバ」を営む会員がいることを知り、早速食べに行ったり、「せっかくの仲間なんだから、絆を深めたい」と名刺印刷業の会員に仕事を依頼する役員もいたりと、反響が広がっています。
 小林会長と熊谷雅敏事務局長は交流パンフを持参して、民商の担当エリアにある国民救援会東京都本部や原水爆禁止日本協議会、新日本婦人の会東京都本部などの友好団体を訪問。交流パンフを手渡すと「こういうパンフを待っていました。活用させてもらいます」「ケータリングの業者を探していた」などと歓迎されました。 熊谷事務局長は「交流パンフ作製に向けて、支部が精力的に行動したことで、経営対策だけではなく、組織建設でも有意義な活動になった。新会員に民商のことを知ってもらう機会にもなりました」と手応えを語りました。

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