



「楽しく交流できました」「お店の人の優しさが心に染みました」―。埼玉・熊谷民主商工会(民商)は5月21日、6年ぶりに「第8回夜のまちオリエンテーリング」(夜オリ)を開催(熊谷市が後援)。会内外の飲食店に呼び掛け、JR熊谷駅周辺の18店舗が名乗りを上げ、213人が熊谷の夜を満喫しました。
午後6時過ぎから、熊谷駅北口にほど近い、集合場所の「コミュニティひろば」に集まった参加者たち。「再開を心待ちにしていた」「どんな店に行けるかな」などと、6年ぶりの開催に期待の声が高まります。午後7時前、「行ってらっしゃーい」の掛け声とともに、参加者は一斉に夜の街に繰り出しました。
今回は、4人1組のグループが駅周辺の飲食店やバーなど2店舗を巡ります。各店で1ドリンクとフードが提供され、1軒当たりの滞在時間は40分に設定。約2時間、交流しながら店を回りました。金券が当たる抽選会や、各店の協力による、じゃんけん企画など工夫も凝らしました。
おいしい料理に舌鼓を打ちながら、和やかに談笑する声が、各店から漏れ聞こえ、参加グループ同士の交流も。「地元に、こんなに楽しい場所があるなんて」と喜ばれました。
参加者からは「とてもいい空気感で、参加者やお店の人と交流できた」「商店街の方々の優しさが心に染みました」。参加店からも「参加者が楽しく飲んでくれて良かった。参加したかいがあった」などの感想が寄せられました。
青年部員ら2人新たに実行委に
民商は昨年9月に実行委員会を立ち上げ、会議を10回開いて、準備を進めました。6年前に登録していた飲食店の半数が廃業する中、「会員を中心に、まずは小規模でも開催しよう」と意思統一。青年部員の白根佳典さん=楽器修理、若手会員の金井貴志さん=養豚=が新たに実行委員として加わり、会外業者に参加を呼び掛けるなど奮闘しました。
実行委員長の古川仁さん=電話線工事=は「6年ぶりでしたが、皆さんの協力で開催できました。参加者、店舗に喜んでもらえて何よりです。次回につなげ、より良いものにしたい」と意欲を高めています。
