
「みんなが先生、みんなが生徒」になって、民主商工会(民商)会員の商売人同士が、それぞれの知恵に学び合うゼミが人気です。東京・板橋民商の板橋、中板、坂上支部は5月22日、「商人ゼミ」を開催し、22人が参加しました。このゼミは「今の時代、一人で頑張っていても限界がある」「自分の強みを生かし、誰かとつながることでお互いプラスになる取り組みができないか」という会員同士の会話から始まりました。2019年5月から始まり、今回で11回目です。
1人目のプレゼンターは、地盤調査と改良工事を行う「フォレスト建設㈱」代表の木村史さん。建築工事の着工前に地盤を調査し、必要なら改良工事を実施しています。「もしも建築物が完成後に傾いてしまったら、修復に多大な費用がかかるため、建てる前の調査が重要です」。調査に当たっては、昔の図面や専門の地図を使い、あらかじめ現場周辺の地盤を調べます。現地の調査では、盛り土や地盤に影響を与える植物、電柱や道路の変形、ごみなどの有無を入念に確認。その結果、地盤改良が必要となった場合、「さまざまな素因を勘案して、最良の工事方法を提案しています」と報告しました。
2人目のプレゼンターさかなは、「肴とお酒うえだ」店主の上田誠さん。参加者の強い要望を受け、スマホ決済をレクチャーしました。プロジェクターを使いながら、利用者が多い「PayPay」と、板橋区独自のデジタル地域通貨「いたばしPay」のアプリをダウンロードし、決済金のチャージ方法を学びました。上田さんは「これから、キャッシュレスはどんどん進みます。慣れれば便利だけど、危険性もある。自分に合った使い方を見つけましょう」と締めくくりました。スマホ講座は、今後も続けていく予定です。
参加者からは「自分の住んでいる場所の地盤を調べてもらいたい」「スマホ決済を受ける事業者側の講座もやってほしい」などの感想が寄せられました。
最後はお待ちかね、恒例の懇親会。「あ~ちぷらざ」を会場に、おいしい料理でおなかも満たし、充実した時間を過ごしました