「返済不要で、商売に役立つ各種補助金の説明会を開いて、民商への信頼を高めよう」―。群馬・高崎民主商工会(民商)は4月15、22の両日、「小規模事業者持続化補助金」と「中小企業省力化投資補助金」の説明会を初めて開催。青年部員6人を含む延べ32人が参加し「とても勉強になった」「補助金の相談ができるのは心強い」と大好評でした。


今回の説明会は、単なる補助金の手引きにとどまらず①高崎民商に対する満足度をさらに高め②多くの人に民商の魅力を知ってもらい③新たな仲間の輪を広げる―ことを目的に実施しました。企画担当委員会を立ち上げ、坂本めぐみ副会長=建設・ゴルフ場工事=が責任者を務めました。
説明会には、中小企業診断士の鈴木洋雅さんを講師に、補助金制度の仕組みや実際の活用例、申請時のポイントなどを、現場目線で分かりやすく解説していただきました。
初めに「小規模事業者持続化補助金」の説明を受け、その後に質問タイム。続いて「中小企業省力化投資補助金」の説明を受けて質問タイム…という順番で進め、「補助金は難しそう」「どこから始めればいいか分からない」という不安に寄り添いながら、一人一人の疑問に答えていきました。さらに、後日ゆっくりと相談できるよう、個別の相談予約も受け付けました。
説明会の後には、副会長の白石澄子さん=ギフト小売=が、参加者にインタビュー。「申請は難しそうだけど、とても勉強になった」「民商で補助金の相談ができるのは心強い」「家に帰って、資料を再度勉強したい」などの声が出され、初めての試みでしたが、大きな手応えを感じました。
説明会の開催に併せて、民商事務所内に「補助金・助成金の耳よりコーナー」を新設。最新の中小企業者向け支援制度や申請ポイントなどを紹介し、会員が来所した際に気軽に情報を得られる常設スペースにしました。こうした取り組みを通じて「高崎民商は“入会して終わり”ではない。頼れる存在に、どんどん進化している」と感じてもらえるよう工夫しています。
説明会を終えた坂本副会長は「会員満足度をアップするためにも、補助金説明会を、ずっとやりたかった。会員の皆さんに経営に役立つ情報や機会を提供し『民商に入っていて良かった』と思ってもらえる取り組みを続けたい。今後は会員以外にも参加を広げ、民商を紹介するきっかけにしたい。民商のこれからが本当に楽しみ」と声を弾ませます。
民商では、経営支援の情報提供や相談活動、実践的な学びの場を積極的につくり、地域の中小業者にとって「一番身近で頼れる存在」をめざそうと張り切っています。
小規模事業者持続化補助金(通常枠)
小規模事業者の生産性向上と持続的発展を目的に、経営計画に基づく販路開拓などの取り組みの一部を補助するもの。
○補助上限
50万円
○補助率
3分の2
○対象経費
機械装置等費、広報費、ウェブサイト関連費、展示会等出展費(オンラインによる展示会・商談会等を含む)、旅費、新商品開発費、借料、委託・外注費
○申請期間
2025年5月1日~6月13日
中小企業省力化投資補助金(一般型)
人手不足に悩む中小企業などに対して個別の現場や事業内容などに合わせた設備導入・システム構築などの省力化投資を補助するもの。
○補助上限
事業規模に応じて、750万~8000万円(例=従業員5人以下は750万円)
○補助率
3分の2~3分の1
○申請期間
25年4月25日~5月30日