豪雨災害が各地で相次ぐ 千葉、新潟などで民商・県連が被害把握と支援|全国商工新聞

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 この夏、各地で記録的な豪雨災害が多発し、商売や暮らしを脅かしています。民主商工会(民商)や県商工団体連合会(県連)は、会員の被害状況を把握し「困った時は民商へ」と呼び掛けています。

「被害を写真に」会員に呼び掛け 千葉県連
冠水した佐倉市の道路=8月17日
下千葉市緑区のがけ崩れ現場=8月14日

 千葉県では、8月13~14日の記録的豪雨で、千葉市や市原市など22市町に「レベル5」の大雨特別警報が、千葉市など6市にレベル5の土砂災害特別警報が発表されました。千葉県によると、同25日時点で死者13人、行方不明1人、負傷者は46人に上り、床上・床下合わせて4205棟が浸水。一時は2700台に上る浸水車両が放置されました。
 千葉県連と県内の民商は「大変な時こそ、民商の出番」と、会員の被害状況の聞き取りに奮闘しています。
 県連共済会の櫻井まゆみ理事長は、地元の佐倉成田民商の会員宅を訪問しました。理容業の会員は商売は続けていますが「水に浸かって電動の椅子が動かなくなった。水害保険にも入っていない。修理にお金がかかる」と嘆いていました。
 千葉民商の南部支部浜野班の班長で居酒屋「陵」を営む金坂孝さんは、店が20センチほど浸水。蘇我変電所(千葉市中央区)の浸水で停電も発生し、冷房も、電気もつかない中での片付け作業を余儀なくされました。同じ班の萩原冨美子さん=機械修理=は「夫の介護で、停電で真っ黒闇の中でのオムツ替えは大変だった」と話していました。道路やバスロータリーが大規模に冠水したJR蘇我駅の近くで居酒屋「千春」を営む小武海マサエさんは、店内が20センチほど水に浸かり、冷蔵庫が駄目になりました。
 県連共済会理事の三井信幸さんは同17日、地元の市原民商会員が営む居酒屋「ささや」を訪問。店のカウンターの中まで浸水したという70代の店主は「排水と掃除でクタクタです。幸い、冷蔵庫は無事だったので、今日から店を開けて頑張ります」と話していました。
 県連は「『令和8年千葉豪雨』News」を発行。「被災会員の状況を把握することで、何をすべきか見えてくる。被害に遭った会員は、罹災証明を取るためにも、まずは被災状況を写真に撮って記録を」と呼び掛けています。

店の後片付けを会長がサポート
浸水した阿賀野市の出湯温泉街

 新潟県阿賀野市では、7月26日の午後から夜にかけて大雨が発生。人的被害はありませんでしたが、70棟が床上・床下浸水し、計70ヘクタルの田畑が冠水するなどの被害が発生しました。
 同地域を担当する阿賀野民商は、同28日から会員訪問などで被害状況を把握。旧水原町地域の会員2人のり被害が大きかったため「罹災証明書・被災証明書」を持って再訪問。スナックを営む松田祐子さんは、数年前にリニューアルしたばかりの店内が浸水。冷蔵庫やソファー、空気清浄機が被害に遭いました。「床を洗っても、きれいにならない」と困っていたので、瀬藤名夫栄会長=ビルクリーニング=に連絡を入れると、30分ほどで店まで駆け付け、被害状況を確認。後日、床をきれいに清掃しました。
 クリーニング店を営む樋口マミチさんは、機器が水に浸かったため、数日間は乾燥させる必要があるとのこと。住宅も床上浸水となり、畳が濡れました。「30年ほど前にも、浸水した経験がある。若かった当時はどうにかできたが、今は心臓も悪く、濡れた畳は重くて運べない。何とか乾かしてみる」と話していました。

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