税務署の相談会で毎年申告、でも税務調査に… 入会し、是認を勝ち取る 消費税は40万円還付に|全国商工新聞

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群馬・東毛民商会員 自主計算で経費漏れを計上

 「毎年、群馬・館林税務署の相談会に参加し、言われるがままに申告書を作成してきたのに、税務調査に遭い、100万円の申告漏れを指摘された。民商に入会し、自主計算ノートで集計し直したら、家賃やガソリン代などが経費計上されていないことが判明。所得税も、消費税も是認になったどころか、消費税が40万円も還付された。民商に相談して、本当に良かった」―。こう喜ぶのは、東毛民主商工会(民商)九合支部の山崎武さん(仮名)=建設土木=です。「自分で集計したことで、調査に自信を持って臨めた」と話し、民商の自主計算ノートへの記帳を進めています。

税務調査の立ち会いについても話し合った民商の理事会

 山崎さんは、開業して10年余り。毎年、税務署の相談会で申告書を作成してきましたが、昨年6月、税務調査が入りました。税務署で指導を受けて作成した申告書に間違いはないと信じていた山崎さんは、署員の求めに応じ、取引関連の書類や通帳など一切を提出しました。
 ところが約1週間後、署員から「所得税と消費税で、申告漏れ100万円ほどがある。3年分ではなく、5年分、さかのぼって調査する」と連絡が。驚いた山崎さんが仕事現場の知り合いに相談すると「民商がいいよ」と紹介され、民商事務所を訪ねました。

税務署のずさんさ自主計算で判明し

 民商に事情を話すと、今まで税務署から”認められなかった経費”が”認められるべき経費”であることや、自主記帳の大切さなどを役員から説明され、税務署に不信を抱いた山崎さん。その日のうちに、事務局員と2人で税務署に行き、書類を返還させました。
 民商に入会した山崎さんは、自主計算ノートを使って経費を再集計。その結果、税務署の指導では、経費計上が認められなかった家賃や自動車保険以外にも、納付済みの消費税やガソリン代などが経費計上されていないことが判明し、追徴どころか、還付の可能性もあることが分かりました。
 同年8月、民商の役員らが立ち会いに臨み、2回目の調査が行われました。署員は当初「立ち会いを認めない」と主張しましたが、話し合いの末、森住薫事務局長が立ち会う中で調査が始まりました。
 山崎さんは、自主計算ノートを提示し、その金額に基づいて署側が税額を算出することに。署員も、その時点では「還付になる」との見通しを示していました。
 ところが翌週、署員から「重加算税を含めて5年で130万円」と、自主計算ノートの集計を無視し、計上されるべき経費を否認した不当な連絡がありました。
 同10月、役員と会員ら7人が立ち会う中で3回目の調査が行われました。署員は「重加算税とは言っていない、過少申告加算税だ」などと強弁したのに対し、山崎さんは「故意に売り上げを減らした事実はなく、加算税は不当だ」と抗議。同12月の4回目の調査で、署員は姿勢を一変し「所得税は5年分是認、消費税は2年分是認、3年分更正(還付)」と提示し、結果、消費税40万円の還付となりました。
 所得税については、山崎さんの自主計算とは一部異なったものの、消費税の還付分と併せて考え、調査終了に同意しました。

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