「消費税は商売の敵!インボイス(適格請求書)制度を直ちに廃止せよ」―。インボイス制度の廃止を求める税理士の会(税理士の会)は3日、参院議員会館で「消費税減税・インボイス廃止を求める国会集会」を開催。「インボイス制度を考えるフリーランスの会(STOP!インボイス)」も協力し、全国商工団体連合会(全商連)の役員ら150人が参加しました。その後、全商連も加わる消費税廃止各界連絡会(各界連)は署名提出集会を開催。「消費税率5%以下への減税とインボイス制度の廃止を求める請願」署名32万6587人分(累計)を国会に届けました。二つの集会には立民、共産など6党・会派から計23人の衆参議員が駆け付けました。
税理士の会が国会集会 署名1万5千人超提出

税理士の会代表の菊地淳税理士が基調報告。参院選でインボイス廃止を掲げた党が伸びたとし「インボイス廃止は民意だ」と強調。参院選後に、インボイス制度廃止法案提出を求める要請書を全政党に送り、「インボイス制度廃止法案の提出を求めるオンライン署名」を募ったと述べ、寄せられた署名1万5711人分を国会に提出しました。
税理士や各界代表がリレートーク。全商連の牧伸人事務局長は、全商連付属・中小商工業研究所の「2025年下期(9月)営業動向調査」を紹介。「インボイス未登録を理由に、課税事業者から一方的に取引を停止されたり、登録するよう通知された免税事業者が増えた」と述べ「大企業や富裕層への応能負担で消費税とインボイスを廃止に」と呼び掛けました。
漫画家の大須賀こすもさんは「大手で連載する漫画家も多くはフリーランス。アシスタントを雇うのもギリギリの中、インボイスで新たに消費税を課される。漫画界の土台を切り崩しかねないインボイスは廃止してほしい」と訴えました。
湖東京至税理士は「自民、公明にも、インボイス反対の議員はいる。来年の通常国会に廃止法案を提出させるよう、さらに大きな声を」と呼び掛けました。
衆参議員があいさつ。日本共産党の田村智子衆院議員は「インボイスは廃止の立場で、少なくとも来年9月末までの負担軽減措置を延長すべき」と迫った自身の国会質問を紹介(12月8日号3面既報)。「皆さんと大きな世論を起こし、インボイス廃止へ頑張りたい」と表明しました。
最後に、参加者はプラカードを一斉に掲げ、コールしました。
各界連が署名提出集会 消費税減税賛同広げ 紹介議員66人に

各界連の署名提出集会には30人が参加。中山眞事務局長(全商連常任理事)が開会あいさつし「署名の紹介議員が66人に広がった」と紹介。一部メディアは、インボイスの8割控除など負担軽減措置の「悪用」を口実に「延長見送り」と報じたが、「消費税とインボイスにあえぐ小規模事業者やフリーランスの実態から目をそらし、問題の本質をすり替える財務省の悪質なリーク」と批判しました。
長谷川嘉一(立民)、辰巳孝太郎の両衆院議員、山添拓、小池晃の参院議員(ともに共産)が連帯あいさつしました。
各地、各団体が報告。「地元の静岡選出の国会議員に要請した。署名を集めることが要求実現の可能性を高める」(静岡)、「11月の商店街宣伝で対話が広がった。県議会要請に向け、業界団体を訪問し、書店組合や個人タクシー組合などが賛同」(神奈川)、「全戸訪問と対話を強め、東京・大田区では署名を全戸配布し、対話した3軒に1軒で賛同してくれた」(消費税をなくす全国の会)などと交流しました。

03-3987-4391






