長崎・島原の夏の風物詩 「土曜夜市」に初出店 島原民商 地域に民商アピール|全国商工新聞

全国商工新聞

 「多くの市民でにぎわう長崎・島原の夏の風物詩『土曜夜市』に初出店し、民商を地域にアピールしよう」―。
 島原民主商工会(民商)は7月26日、8月2日、同9日、万町商店街(島原市)の「土曜夜市」に3週連続で出店。会員から提供してもらった食材を販売し、「100円均一」の野菜がほぼ完売となるなど、大きな反響がありました。

緊張の初出店も滑り出しは上々
「ハズレ無し」の抽選は、家族連れに喜ばれました
土曜夜市に初出店した島原民商の会員ら(右から2人目が下田会長)
古川隆三郎・島原市長(左から3人目)と成瀬敦・愛知県幸田町長(その右)も野菜を購入しました

 「いらっしゃーい!全て100円ですよ。購入された方には、くじがありますよ!」と声を掛けると、行列が次々と。売り子になった本田容志江理事=美容=は「物価高騰のご時世に、野菜全て100円は安い。トマトは人気で、すぐに売れましたね。ほぼ完売で良かった」と、うれしそう。民商の役員や事務局員の知り合いも多く訪れ、緊張の初出店だった7月26日は上々の滑り出しでした。
 万町商店街の土曜夜市は、1974年に万町青年会が実施したのが始まり。今年で51年目を迎えた、島原の夏の風物詩です。会場の万町商店街は、島原城の城下町として古くから栄えてきましたが、最近は人影も、まばら。しかし、この時ばかりは家族連れや学生など、多数の市民が繰り出し、活況を呈します。今年は7月19、26日、8月2、9日の4週連続で開催されました。出店は、かき氷やクレープ、焼き鳥、焼きそばなどの飲食や、ヨーヨーや輪投げ、射的、スーパーボールなどのゲームコーナーと多彩。商店主らが運営する「ふれあいホールサンプラザ万町」では、落語寄席やビンゴ大会、カラオケ大会などが開催されました。
 民商の初出店は「地域の一大イベント、土曜夜市に出店して、民商を宣伝しよう」と、下田公之会長=自動車販売=が発案。下田会長自ら、万町商店街振興組合に申し入れを行い、出店の許可を取り付けました。
 7月26日の初出店では、会員からゴーヤやキュウリ、トマト、ジャガイモ、タマネギなどを提供してもらい、午後6時に下田会長ら5人で搬入。「採れたて野菜ALL100円」「早いもの勝ち」などのポップを張り出して販売。購入者には、ハズレ無しで、トイレットペーパーやラップなどの景品が当たる、くじを贈呈しました。

地元の名物など充実の品ぞろえ

 2回目以降は、野菜のほかにエコバッグや巾着袋、弁当箱入れなどを民商で準備。佐藤由富副会長=土産物卸=提供のチェリー豆(ソラマメを揚げた島原の特産品)、ざぼん漬け(ザボン〈文旦、ボンタン〉の皮を煮詰めた郷土料理)、味ピー(落花生菓子)も加え、品ぞろえも充実しました。民商のチラシとポケットティッシュを品物の袋に入れ、”民商アピール”も強化。
 最終日には、古川隆三郎・島原市長が、姉妹都市である愛知県幸田町の成瀬敦町長と一緒にブースを訪れ、野菜を購入するなど、多くの反響があった3日間でした。
 下田会長は「民商の土曜夜市への出店可否は、商店街振興組合の理事会で議題になったそうなので、民商の宣伝にもなったのではないかと思います。会員やその子どもをはじめ、多くの市民に喜んでもらえて良かった。民商を知ってもらい、何か困り事があれば、気軽に相談してほしい」と話しています。

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