業者、市職員、市民に笑顔 コロナ禍の飲食店応援 岩手・北上民商 市役所でお弁当販売|全国商工新聞

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企画に参加した出店者ら

 岩手・北上民主商工会(民商)はコロナ禍で苦しむ飲食店を応援しようと、3月9日以降の毎週火曜日に、北上市役所ロビーの一角を無料で借り上げ、テイクアウト商品の販売を支援。居酒屋やレストランを経営する、会内外の飲食業者5人が出店しています。民商はチラシやのぼり旗などの宣伝物も作製し、多くの市民にアピールしています。
 1回目(3月9日)は、幕の内弁当やアサリとホタテの炊き込みご飯、ローストビーフ丼など、5種類50食の弁当を用意。販売開始前から約20人の市民らが行列を作り、わずか20分足らずで完売しました。
 2回目(3月16日)は、前回20分で売り切れになったことを教訓にして、100食を用意しました。「おいしかったから、また買いたいと思った」という人や、1回目の評判を聞きつけた市役所の職員や市民が訪れ、完売しました。

列を作って待っていたお客さんに弁当を販売します

 参加者から「夜の商売が厳しくて、心が折れそうになったことが何度もあった。でも、こんなに多くの市民が自分たちを応援してくれることを知って、とても感激して、勇気をもらった」「行列ができるほど好評で、本当に参加して良かった。次回からも頑張りたい」などの感想が出され、喜ばれています。
 民商には「うちも参加したい」との問い合わせも来ており、4月以降は販売する曜日を増やすことも検討しています。

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