全国商工新聞

集中豪雨に見舞われた芦北町で後片付けをする町の人たち

 梅雨前線が停滞し、記録的な大雨に見舞われた熊本県では4日、県南部を流れる球磨川が氾濫し、人吉市や八代市、芦北町、球磨村などで多数の住宅が浸水し、土砂崩れが発生しました。熊本県は49人が死亡、1人が心肺停止、11人が行方不明と発表(6日午後9時)。14市町村86カ所の避難所に199世帯、1502人が避難しました(5日午後1時半)。
 気象庁は4日午前4時50分に熊本、鹿児島両県に最大級の警戒を必要とする大雨特別警報を発表しました。水俣民主商工会(民商)の北薗正人会長は「朝方、警報を知らせる携帯が鳴りっ放しで風も強く、水俣市内では竜巻警報も出され、自転車が30メートルほど飛ばされた。8時前に球磨川が氾濫したと報道され、会員に被害が出ていないかと心配だった」と話します。
 芦北町付近では1時間に120ミリを超える記録的な豪雨が降り、14人の民商会員も被害を受けました。7人とは連絡が取れ、無事が確認されましたが、連絡が取れない会員は避難している可能性があります。北薗会長は5日、同町に車で向かいましたが、道路が寸断されていたため、現地に到着できず、6日午後に再度、現地に向かいました。「断水しているところもあって、食料も入らないようなので、物資を持っていくと喜ばれた」と話していました。

球磨川の水があふれた人吉市の市街地

 八代民商の会員も床上浸水など被害が出ています。会員から「道路が寸断されているので応援が入れず、近所の人たちと協力して泥かきをしている」との報告がありました。まだ連絡がつかない会員もいます。
 熊本県商工団体連合会(県連)は災害対策本部を立ち上げ、八代民商を拠点にし、今後、会議を開いて物資提供やボランティアの受け入れなどを調整することにしています。

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