全国商工新聞

京婦協 生きた経験を交流

経験者のリアルな発言もあった京婦協の「資金繰り・補助金学習会」

 京商連婦人部協議会(京婦協)は3日、京都市下京区の京都経済センターで「資金繰り・補助金学習会」を開催し、20人が参加しました。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて開かれたもの。京商連の池田靖事務局長が講師を担当し、融資の仕組みを基礎から学びました。

 この間、京婦協三役会・常任理事会でも、「新型コロナウイルスで営業ができない」「イベントがなくなって売り上げが9割も落ち込んだ」「中国から材料が入らず仕事ができないので、夜にバイトに行き出した」という声が相次いでいます。「融資や補助金を利用するためには、まず学習から始めよう」と、開催することを決めたもの。
 「外出自粛」などが呼び掛けられている時期に開いたため、密閉、密集、密接の「3密」にならないよう、会場の机の配置などにも配慮しました。制度説明の後、すでに補助金や融資の面接に行った人たちが発言しました。
 「長時間待たされた上、面接は4月20日になり、時間がかかると言われた。『20日まで待てない』と思い、帰ってきたら、面接が10日に前倒しになった。もっと迅速にできないものか」(個人向け緊急小口資金等の特例貸付)
 「借り入れ残がある。残金を含めて借り入れできることにはなったが、前の金利が高いので、今出ている有利な金利にはならない。『利子補給についても、今は分からない』と言われた」(日本政策金融公庫のコロナ特別貸付)
 融資の相談を受けている民商の役員からも「何を使ったら一番いいのか」という質問が出ました。池田さんは「大変な人は、とりあえず相談に行って、融資を受けよう。返済については、その後に考えよう」と応じ、参加者は「分からないことはいっぱいある。でも、学習することで少しずつ分かってきた」と感想を述べていました。

情報を交換し 東京・板橋、豊島、練馬民商

「厳しい局面を乗り越えよう」と話し合った板橋、豊島、練馬の3民商学習会

 東京・板橋、豊島、練馬の3民商は3月26日、新型コロナウイルスで影響を受けた事業者向けの融資について学習会を行い、13人が参加しました。「制度の活用を呼び掛け、この厳しい局面を耐え抜こう」と話し合いました。
 講師は御影池秀夫税理士が務め、「新型コロナウイルス感染症特別貸付」「セーフティネット5号」や区ごとに出している不況融資について丁寧に解説。「信用保証協会のセーフティネット保証は区の認定を受ける必要があるが、政策金融公庫の特別貸付はその必要もなく、3年間は利子がゼロになる」と特徴点を話し、「それぞれの商売の状況を見ながら、よりいいものを活用してほしい」と呼び掛けました。
 参加者は「特別貸付は、前年度同時期と比べて5%の売り上げ減少だけが条件で、多くの人が当てはまる。据え置き3年で、金利もゼロで内容がいい。借り入れがある人も、特別貸付に借り換えをしていけば良いのでは」「条件変更している人、保証協会で代位弁済になっている人も、一度申し込みしてみては」など情報交換を行いました。
 学習会に参加した映像関連の会員は、学校関係のイベントや結婚式などのキャンセルが相次ぎ、受注と売り上げが半分以下に。「30年以上この仕事をしているが、こんなにイベントがなくなり、先が見通せなくなったのは初めて。立場の弱いフリーランスは耐えるしかない」と不安が募ります。「この数カ月を乗り切るために、100万円の貸し付けを受けたい」と話す会員に、豊島民商の長谷川清会長らは「借りて一緒に生き抜こう」と力を込めました。
 各民商では、学んだ内容を生かし、区交渉や相談会を開いていく計画です。

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