【ホルムズ海峡封鎖緊急影響調査 業者の実態】夏祭りの大口受注が…|全国商工新聞

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名古屋北部民商会員=ビニール製品製造販売
シンナーの「一斗缶欠品中」を伝える関東のホームセンター(記事とは関係ありません)

 「シンナーが足りずに、夏祭りの大口の仕事を泣く泣く断った」と嘆くのは、名古屋北部民商の前川英男さん(仮名)。他社に無い技術を持ち、お祭りやイベントなどで使われる特殊なビニール製品を手掛けています。
 製品をのり付けする際、専用のボンドをシンナーで薄めますが、3月下旬以降、シンナーが全く手に入らなくなりました。「シンナー無しでは仕事にならないから、アルバイトなどで食いつなぐしかない。本業ができない間、せめて家賃などの固定費を補助してもらえないのか」と訴えます。
 「シンナーは、危険物取扱者の資格を持っていないと、保管できる『指定数量』に制限がある。ウチのように一人で細々とやっている事業所は資格が無く、在庫を抱えられないため、流通が止まれば、即アウト。民商の仲間から2缶を分けてもらえ、本当にありがたかったけど、残りは3缶。1カ月しか持たない…」と苦慮します。
 4月上旬、毎年引き受けていた夏祭り関係の大口注文が入りましたが、仕事量をまかなえるだけのシンナーが無く、断らざるを得ませんでした。
 「本来なら、これからが繁忙期。でも、6月以降の仕事は白紙状態です。お祭り関係の仕事は、一度断ると、来年からは来なくなるかもしれない。国会答弁ではシンナーは『足りている』と繰り返していたけど、現場では3月末からシンナーが手に入らなくなった。”川上”に在庫があるのなら、国は安定供給させる手立てを直ちに取ってほしい。この状態が半年以上続くなら、作業場と住まいの家賃計12万円が払えなくなる。せめて、家賃補助制度くらいは、つくってもらわないと、路頭に迷う」語気を強めました。

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