仲間と経営交流したい 初の「経営塾」に12人 福島・郡山民商会員 2人を講師に|全国商工新聞

全国商工新聞

「第1回経営塾」に参加した郡山民商の会員

 「事業経営者として、基本的な知識を身に付けたい」「成功も、失敗も含めて経験交流したい」―。福島・郡山民主商工会(民商)は10月20日、会員のこうした声に応え、「第1回経営塾」を開催。12人が参加しました。

 開催に当たって、運営委員5人が内容を検討。講師の選定・依頼や、はがき・チラシでの開催案内を行い、参加者を募りました。七海実会長=建築、平野直樹青年部長=建設=のあいさつに続き、会員2人による約2時間の講義となりました。
 第1部は、土地家屋調査士の浜本太一さん(仮名)による「私の売り上げ向上対策体験発表」。浜本さんは、土地家屋調査士となるまでの経歴を振り返り「資格の勉強中は収入も無く、妻や子どもには大変苦労をかけたが、妻は応援してくれ、資格取得後は『これで死ぬまで仕事ができるね』と、とても喜んでくれた」と、うれしそうに話しました。20年間、この仕事を続けてきた浜本さんは「確実な仕事をしていると、どこからか仕事が回ってくる。もうけばかり追求しては駄目」と、売り上げアップの秘訣を話しました。最後に、「絶対に合格できると決意して臨んだ結果、今があります」と締めくくりました。
 第2部は、行政書士の高橋善治さんによる「決算書を読み解く」。高橋さんは、郡山市議(共産)28年、民商事務局員12年の経験があるベテラン会員です。貸借対照表や損益計算書、収支計算から、事業に生かすべき数字を見つけるポイントを分かりやすく説明してくれました。
 とはいえ、計算通りにいかないのが商売。「経営手腕の見せ所」として①売り上げを増やす経営戦略②仕入れ品の価格交渉③固定費の削減④運転資金の確保―の視点を、それぞれ解説しました。
 運営委員の熊田昌孝さん=製造加工=が閉会あいさつ。「毎月20日に経営塾を開催することにします。一人でも多くの方に声を掛け、参加人数を増やしていこう」と呼び掛けました。
 参加者からは「とても良かったので、毎回参加したい」「貸借対照表の勉強をしたことはなかった。もっと勉強したい」「『絶対にできる』と信じて取り組んだ浜本さんはすごい」などの感想が出されました。

購読お申込みはこちらから購読お申込みはこちらから