


愛知県商工団体連合会(県連)も加盟する「インボイスいらんがね実行委員会」は2月9日、名古屋市中区の繁華街・栄の噴水前で「止めるなら今でしょインボイス宣伝」を行いました。県内外からフリーランスや中小業者ら76人が参加し、「消費税のインボイス(適格請求書)は今すぐ廃止」とアピールしました。
インボイス制度を考えるフリーランスの会(STOP!インボイス)愛知支部の廣瀬仁亮さん=IT関連=のトロンボーンをはじめ、参加者がドラムや鍵盤ハーモニカなどの楽器を持参し、宣伝をにぎやかに盛り上げました。
リレートークでは、一宮民主商工会(民商)の佐藤隆司会長=縫製加工=が「間もなく確定申告の時期ですが、赤字の人が増えています。インボイス制度は、事業者以外の方には、なじみがないかもしれませんが、皆さんにもっと知っていただき、このひどさを広げていきたい」と決意表明。「STOP!インボイス」の生田恵子さん=グラフィックデザイナー=は「生きるのが苦しい時に支えてくれるのが、音楽や映画などの文化です。そこに携わる人々が職を失うようなことがあってはならない。『インボイス始まっても、何となく、やれてるじゃん』と思っている方が多いかもしれませんが、来年、再来年、本当に多くの方が職を奪われると思う。”今年が勝負の年”です。みんなでインボイスを廃止させましょう!」と力強く訴えました。
三重県鈴鹿市から参加した「インボイスSTOPネットワークSUZUKA」のメンバーは「私たち建設業では、一人親方が廃業の危機となっています。このままでは、建物が建たなくなります。そういうことにつながってしまうのがインボイス制度です。今からでも遅くないし、このダメージが明るみになった今だからこそ、止めなきゃいけない」と呼び掛けました。
周辺では、県連の榊原晋副会長=土木・舗装=の下で働く若い従業員が運転する「STOP!インボイス」の旗を掲げたトラックが何台も運行。トラックの姿が見えると、参加者は手を振って応えました。
「止めるなら今でしょインボイス」のチラシ入りティッシュに「5円チョコ」を張り付けて配布。春日井民商婦人部のメンバーを中心に呼び掛けたシール投票では、インボイス反対が71人と、賛成7人(分からない18人)を圧倒しました。「インボイスって何ですか?」と話す若者たちには「”推し活”してる?応援しているアーティストやアイドルも困ってしまう制度ですよ」などと応じ、対話が弾みました。
宣伝では、県連の杉本洋さん=機械塗装=や廣瀬さんを先頭にコール&レスポンス。「STOP!STOP!STOP!インボイス増税もう無理インボイス」などと道行く人々にアピールしました。20代の男性が飛び入りでマイクを握り「インボイス反対」と訴え、参加者に元気を与えました。