第68回日本母親大会 女性と子どもの未来守る行動を|全国商工新聞

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 第68回日本母親大会が11月25、26日の2日間、山口県で開催されます。母親大会は1955年6月の第1回大会以来、「生命(いのち)を生みだす母親は生命を育て生命を守ることをのぞみます」をスローガンに、平和で明るい未来を子どもたちに手渡すための運動を粘り強く続けてきました。
 パレスチナ・ガザ地区ではイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘が激化し、子どもを含む多数の民間人が犠牲となっています。人道的危機を止める緊急の行動が求められます。各国で「虐殺やめよ」「子どもを殺すな」と市民が行動し、国際法違反の蛮行を許さない世論が高まっています。
 今回の母親大会はガザ侵攻の中止と即時停戦を求めて、日本の女性たちが声を上げる場にもなります。
 岸田政権は「安保3文書」の閣議決定で、「平和国家」の国是を根本的に変えてしまう危険な動きを強めています。大軍拡と大増税を進め、各地の自衛隊基地などが大増強されています。「戦争国家」づくりを許さない運動が求められます。
 2日に閣議決定した「総合経済対策」の内容は、来年6月からの所得税・住民税の1人4万円の減税、低所得世帯への7万円の給付、ガソリン・電気・ガス代の補助延長で、1年・1回限りです。子育て支援でも、まともな対策を打ち出せない政権の本質を国民が見抜き始めています。各分野の女性が抱える課題の根本に、米国言いなり、財界中心、ジェンダー不平等などの悪政があることを理解するには、学び交流することが必要です。
 大会1日目は、現地参加とオンライン併用の全体会です。清末愛砂さん(室蘭工業大学大学院教授)が「あらたな戦前に抗する」と題して記念講演を行います。2日目の分科会は、全国から集まった参加者が「子ども・教育」「くらし・権利」「女性と人権」「平和と民主主義」をテーマに話し合います。全商連婦人部協議会が担当する「税の使われ方と社会保障、物価高」分科会では「税の在り方と使い道」を正す運動を広げる契機になることが期待されます。
 母親大会を成功させ、いのちと暮らし、平和を守る行動を広げていきましょう。

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