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商売伸ばす“会話力”磨く ビジネス心理学生かし=広島・福山民商
会外業者も参加し盛況
広島・福山民主商工会(民商)は8月9日、市の出張講座を活用し「ビジネス心理学セミナー」を開催し会外含め18人が参加。講師には「株式会社キャリアサポート」の富田朋子さんを招き、ビジネス心理学の基礎を実演するとともに「商売を伸ばす方法」を学びました。
市の出前講座を活用
雑談キーワードを使って実践し、笑いが絶えない福山民商ビジネス心理学セミナーの参加者
富田さんは「初対面の第一印象は一瞬で決まる。目に見える情報が印象を決める大きな要素の一つ」とし、特に「怒った顔でありがとうと言っても、言われた側にはありがとうは伝わらず、怒った顔の印象が強く残る」と表情が伝える情報の強さを説明。参加者は隣同士で実演をしながら受ける印象を体感しました。
また、マーケティングの応用として、「製品やサービスに関心がない人にはメリットをたくさん言うことで興味を持たせる。関心の強い人にはメリットを伝えた後にデメリットも伝えることで信用を得やすくなる」と関心度の高さに合わせて良い印象を与える話し方を学びました。
会場から注目を集めたのは、初対面の人でも楽しく会話できる「雑談力・聴く力・伝える力」の実演。「き・ど・に・た・て・か・け・し・衣食住」(別表)というキーワードが紹介され、実際に「衣食住の『食』」を使って雑談しました。初対面同士が多いなか「好きな食べ物」をテーマに会話を始めると、話題が発展し、大盛り上がり。
「初対面の人とこんなに会話が弾むとは思わなかった。すごく仲良くなれた気がします」とエクステリア業の方も驚いた様子でした。
富田先生は「7割は相手の話を聞き、自ら話すのは3割に抑えると会話が弾みますよ」とアドバイスし、「ビジネスでは相手の話を聞き要望を引き出すことがとても重要。そのためには聴く力も大切」と話しました。
参加したデザイン業の方は、「みんなで集まって学ぶことは、より実践に近い感覚で知識を得ることができる最良の学び方。なにより楽しく学べる、それができるのは民商の魅力だ」と話していました。会外の仕事仲間に「仕事の役に立つ民商の講座を一緒に受けよう」と誘って参加したエステ業の方や建設業の親子からも「みんなで楽しく学べた。また参加したい」と大好評でした。
全国商工新聞(2017年10月2日付) |