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過度な取り締まりに憤り ママや市議ら学習会=長崎・諫早民商

スナックのママさんら13人が参加した「風営法対策会議」
「うちの店にも私服の立ち入りがあった」-。長崎県諫早市内のスナックに警察の立ち入りが相次ぐ中、長崎・諫早民主商工会(民商)は8月7日、「風営法対策学習会」を開きました。初めての開催でしたが、電話でも参加を呼び掛け、スナックのママや商工新聞読者、日本共産党市議など13人が参加しました。
今年に入ってから、警察によるスナックなど飲食店への立ち入りが相次ぎ、風営法違反の注意を受け、誓約書を提出させられる事例も生まれています。
対策会議では、『月刊民商』(2016年12月号「風俗営業法の取り締まりから健全な飲食店の営業を守る」)や商工新聞を使って、立ち入りの実態、風営法の届け出が必要となる営業、接待の定義などについて、事務局が報告。参加者からは「何のために警察はこんなに厳しく規制するのか」「同じソファに座ってお酌しなければ“接待”にならないか」などの疑問も出されました。
また、スナックのママたちが有志で「ママの会」をつくり、深夜12時までとされている営業時間の延長を警察に要望していく動きが出ていることなども紹介されました。
会議では、風営法の過度な取り締まりの実態を広く知らせるとともに、風営法や警察庁が一方的に定めた「接待基準」の変更を求めていくことを確認。また民商として、県連とも協力し「ママの会」や社交飲食業組合との意見交換や警察への申し入れについても検討することにしています。
全国商工新聞(2017年9月11日付) |