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[風営法]「次はアウト」と警官の脅しも 風営法アンケートで対話=兵庫・西宮民商

料飲業者が悲鳴
 風営法の許可をとらずお客を接待したなどとして警察がスナックなどを過度に取り締まっている問題で、兵庫県西宮市でも同様の事例が相次いでいることが、西宮民主商工会(民商)によるスナック料飲業者への訪問対話活動で明らかになってきました。ママさんたちの不安を解消するため、民商として警察に申し入れることにしています。

 民商は「スナック経営者の逮捕相次ぐ」(8月8日号)の記事を受け、「西宮でも同じことが起きているのではないか」と議論。8月4、9の両日、山田平会長を中心に20人のスナック経営者を訪問対話しました。
 山田会長らは、商工新聞の記事を示しながら「この問題について知っていますか」「風営法許可をとっていますか、深夜酒類提供飲食店営業の届け出をしていますか」「もし、情報を耳にしたら民商に連絡してください」と、対話をしながら次々と店を回りました。
 この中で、警察署に呼び出しを受けた民商会員で深夜酒類営業のスナックママは「従業員の住民票が保管されてなかったことで強くしかられて、呼び出しを受けた。その時に、お酌など過度な接待について誓約書も書かされ、『今度来たときに守られていなかったらアウト(逮捕)だから』と言われた。とても不安です」と話してくれました。
 他の店のママさんからも「数カ月前、近くのビルの7階のスナックのママが逮捕されたと聞いた」「最近、今津駅周辺のスナックに警察が入ったって聞いた」「うちはお客さんはカウンターだけだからまず問題ないと思っている…」「ホンマ、怖いから風営法の許可を取ろう思ってねんけど、店の貸主が嫌がってんねん。接待営業への偏見やと思う。接待を認めたらビルの資産価値も下がるとか。でも警察が来たら怖い。どうやって営業を続けていけばいいのよ」などの情報や不安の声が寄せられました。
 山田会長は「スナックのママさんを個別攻撃している。ママさんらの要求をまとめて警察とも交渉せんといかん」と話しています。
 風営法問題では、「ダンス規制は時代遅れ」と、西宮民商会員の金光正年さんが立ち上がり、裁判に訴え一、二審に続き最高裁でも勝利。署名運動に加え、国会でも取り上げられ、風営法の「改正」へと進んでいます。
 西宮民商は「ダンス規制撤廃と同じように世論を広げ、国会でも問題にし、ママさんたちが安心して営業できるよう運動を広げたい」としています。

料飲業者アンケート 全商連が提起
時代遅れの風営法改正へ
 全国商工団体連合会(全商連)は、警察による飲食店への立ち入りについて全国的なアンケート調査を実施することにしました。
 本紙(4月11日号、8月8日号)で報道した通り、警察が突然、店に立ち入り、風営法の許可を取らずに接待をしたとして経営者らを逮捕、高額な罰金を科す事例が相次いでいます。
 しかし警察の過度な取り締まりは「営業の自由を…侵害することのないよう慎重に配慮すること」とした84年の風営法改正時の付帯決議にも反し、「善良の風俗と清浄な風俗環境の保持し…少年の健全な育成に障害を及ぼす行為を防止する」という風営法の目的からも逸脱しています。
 全商連は全国的な実態調査を通じ、「時代遅れ」で「商売の自由を過度に規制する」風営法改正への機運を高め、料飲業者の営業の自由を守る運動に生かしていくことにしています。

全国商工新聞(2016年9月5日付)
 
   

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