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  トップページ > 税金のページ > 徴税攻勢 > 全国商工新聞 第3205号2月29日付
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自宅の競売中止さす 中企庁交渉が力に=兵庫・西宮民商

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全中連の中企庁交渉で請願書を提出し、競売取り下げを実現した西宮民商の深田信之さん

 兵庫県信用保証協会が担保として押さえていた自宅の競売を裁判所に求めていた問題で、兵庫・西宮民主商工会(民商)の深田信之理事=飲食=は9日、同協会と懇談し、100万円の納付を条件に競売の取り下げを勝ち取りました。深田理事自身も参加した全国中小業者決起大会(1月28日)で中小企業庁(中企庁)に競売取り下げの請願書を提出したことが実ったものです。
 阪神競馬場内で売店を35年間経営してきた深田さん。2014年に国税庁から売掛金の差し押さえを受け、競馬場からは売店契約を解除されました。休業を余儀なくされる中で、深田さんの妻で社長の弘子さんが経営不振による心労でうつ病になるなど、「この先どうやって生きていけばいいのか」と、思い悩む日々が続いていました。
 深田さんに追い打ちをかけるように、神戸地方裁判所尼崎支部競売係から「担保不動産競売開始決定」の通知が送付されてきたのは15年10月21日のこと。「このままでは本当に生きていけない」と、保証協会との話し合いの場を持ちましたが、提示された競売取り下げの条件は借入残額の4分の1にあたる500万円の支払いでした。
 奔走しましたが、集まった金額は100万円。収入源を失い、自宅を追い出される寸前という絶望的な状況でした。
 転機となったのは、必死の思いで参加した全中連の中企庁交渉。生活実態の現状を説明し、「中小企業庁として、経営不振で住み家を失うようなことはやめさせてくれ」と請願書を提出しました。請願書提出後の9日に行った交渉では、かたくなだった保証協会の態度が軟化。すんなりと100万円の支払いによる競売の取り下げを認めました。
 「急に保証協会の態度が変わった」と驚く深田さん。「あきらめずに中企庁に請願して本当に良かった。交渉でお世話になった全国の仲間にもこのことを伝えたい」と安堵の表情で語っています。

全国商工新聞(2016年2月29日付)
 

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