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  トップページ > 税金のページ > 徴税攻勢 > 全国商工新聞 第3101号1月6日付
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税務調査で是認 自主記帳を力に権利主張=鳥取

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税務調査で納税者の権利を主張し、是認をかちとった福田さん

 鳥取民主商工会(民商)の福田ますえさん=美容=は先ごろ、改悪国税通則法の実施後の税務調査で、是認(本人の申告を認める)をかちとりました。民商で学んだ自主記帳・自主計算を力に、納税者の権利を前面に主張しました。「民商に入っていて良かった」と喜んでいます。

 福田さんは美容室を始めて25年。税務調査を受けたことは一度もありませんでしたが、昨年7月下旬、鳥取税務署の署員から電話が入りました。なんの用件か理解できず、すぐに民商に相談。後日、税務署に連絡すると税務調査であることが分かりました。
 初めてのことに不安を覚えましたが、民商の仲間と対策会議を開催。しっかり自主記帳をしている福田さんは、パンフレット『納税者の権利』で「税務調査の10の心得」や国税通則法の「改正」内容、帳簿書類の提示・提出に関する国会答弁(※)を学び、「税務署員に対して権利を主張してたたかおう」と決めました。

 1回目の調査は9月6日。福田さんはパンフレットを手に持ち、あらためて事前通知の内容を署員に説明させました。署員は初めから「調査には時間がかかるので、資料を預からせてほしい」と執拗に帳簿書類の提出を求めてきました。しかし福田さんは「あくまでも店で帳簿書類を調査すべきだ」との主張を譲りませんでした。
 署員は、毎日の売上金額やレシートの控えなどを細かく調べ、福田さんの取るに足りない言い間違いを威圧的な口調で追及してきました。福田さんにとって税務調査は想像以上に大変なものでした。心が折れそうになっている福田さんの力になったのは店で約20年間働くベテランの従業員でした。気落ちしている福田さんに『納税者の権利』パンフを音読し、激励しました。福田さんは再び「堂々と税務調査に向き合おう」という気持ちになりました。
 計4回の税務調査を終え、署員から調査終了の電話が入り、10月11日には是認通知が届きました。
 福田さんは「権利を学び、民商と従業員の励ましで頑張ることができた。最初は怖かったけど、帳簿付けを学び、しっかりと記帳をしていたので是認をかちとれた」と話しています。

◇  ◇

 ※「罰則をもって強権的に(帳簿書類その他の物件の)提示、提出要求をすることは考えていない」(2011年11月18日・国税庁次長の国会答弁)

全国商工新聞(2014年1月6日付)
 

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