全商連トップページ
中小施策 税金 国保・年金 金融 経営 業種 地域 平和・民主 教育・文化 県連・民商 検索
 全商連とは活動方針・決議署名宣伝資料調査婦人部青年部共済会商工研究所発行案内入会申込リンク
  トップページ > 婦人部 > 全国商工新聞 第3038号 9月10日付

相談は民商へ
 
婦人部
 

女性の力で世界変えよう=第58回日本母親大会

 「女性が変われば世界が変わる」―。第58回日本母親大会が8月25、26の両日、新潟市で開かれ、2日間で延べ1万3200人が参加しました。1日目は34のテーマで分科会が開かれ多彩な運動を交流し、2日目に全体会を開きました。消費税増税、地域経済を壊すTPP、原発事故、いじめなど国民の暮らしと命に関わる問題が押し寄せる中で開かれた今年の大会。命の重さに心を寄せ、「原発はいらない」「消費税増税は許さない」の思いを一つにしました。

原発 消費税 たたかい交流

Photo
母親たちの思いを一つにした全体会

 全体会場となった朱鷺メッセには「新潟巻原発を止めた女性・母親たち」と書かれたタペストリーが天井からつるされ、全国の女性たちを迎えました。新潟や長野、富山の女性たちが米粒形のメッセージシールに書かれた「私の願い」を貼って稲穂を実らせたもの。分科会で運動の確信をつかんだ女性たちが目を輝かせながら会場を埋め尽くしました。

家族守りたい
 新潟民主商工会(民商)の坂口浩樹さんと里香さん=製本=は4歳の二胡ちゃんを連れて家族で参加。福島第1原発の事故を機に、「放射能から家族を守りたい」との思いを強くしました。「政府はなぜ大飯原発を再稼働させたのか。首相官邸前の抗議で、大勢の人が『原発はいらない』と言っても聞き入れない政府はおかしい。運動をあきらめてはいけない」と語りました。
 会場でひときわ目立つそろいのピンクのTシャツを着た神奈川県連婦人部協議会(県婦協)は36人で参加。厚木民商の安藤まさ子さん=建設=は初参加。「女性がこんなに生きいきした姿を見て圧倒されますが、すごくうれしい」と笑みがこぼれました。
 大会で共感が広がったのは、女性たちが立ち上がって、新潟巻原発の計画を中止させたたたかいの歴史と今日の運動の構成劇。
 「原発の再稼働は許さない」と国と電力会社への怒り、「働く女性の権利を守れ」「子どもたちに寄り添った学校教育を」「空には軍用機ではなく、自然の生き物が飛んでほしい」と各層の女性たちが力強く訴えました。

増税許さない
 新潟民商の渡辺照子婦人部長=美容=が「国民の6割以上が消費税増税に『反対』の声を上げているのに、民、自、公3党は法案成立を強行しました。絶対に許せないという怒りでいっぱいです」と訴えると、会場からも「許せない!」と声が上がりました。「消費税が10%になれば、国民生活が悲惨になる一方です。法案は通りましたが、実施させないたたかいに全力を挙げます」との決意に共感の拍手が広がりました。
 大会では、木村康子代表委員が大会宣言し、主催者を代表して柴田真佐子代表委員があいさつしました。
 ジャーナリストの斎藤貴男さんが「格差と貧困のない社会を―3・11以後…私たちはどう生きるのか」をテーマに講演。「財界主導の震災復興は、被災者を踏み台にしている。消費税の増税は地域を壊し大型チェーン店しか残らない。自営業者が地域に根を張って商売ができるまちづくりをめざすことが大切」と強調しました。
 参加者全員でエール交換し大会アピール・決議を採択。来年、東京での再会を誓い合い、連帯を強めました。

社会に女性の視点を
34テーマの分科会で交流
 1日目の分科会は、子どもの問題や教育の問題、暮らしと権利、消費税、男女平等、平和、シンポジウムなどを交流し学び合いました。
 全商連婦人部協議会が担当した「くらしを破壊?!消費税大増税-納税者の権利を知ろう、税金の使われ方、日本経済のゆくえ」の分科会では、浦野広明税理士を助言者として迎えました。国税通則法の改悪、消費税増税法が国会で成立したことから、関心を持つ業者婦人や労働者120人が参加しました。
 浦野税理士は「税金の取り方、使い方は日本国憲法に基づいて考えなくてはならない」と強調しました。
 会場からは「業者は消費税が上がったら商売どころか生活ができなくなる。小さな業者が生き抜ける社会を」と切実な声が上がり、これからの増税反対の運動は「見て分かる宣伝が大切になるのでは」などの意見も出されました。大阪・東淀川民商から参加した大垣和子さんは「全国の発言を聞いて勇気をもらった。自らの思いを人に伝える運動の大切さを知った」と語ります。
 「原発ゼロの日本をめざして」の分科会では、再生可能エネルギーについて報告され、電力の独占や大規模な送電網ではなく、地域で電力をつくり、地域で消費する仕組みづくりに生活者としての女性の視点が重要だと話し合いました。
 「住民本位の復興、災害に強いまちづくりを、意思決定の場に女性の参加を」のシンポジウムでは、震災、原発事故の被災地の現状を踏まえ、災害に強いまちづくりと復興や防災に女性の視点や意見が反映される場をどうつくっていくかを討論しました。

新潟県婦協 物産展でも活躍

Photo

 「新潟の名産に触れ、味わってもらいたい」と、大会をにぎわせた95ブースの物産展。新潟県婦協は手作りの帽子、バッグ、濃厚なヨーグルト、義平刃物の包丁などを出展し、大盛況でした。


全国商工新聞(2012年9月10日付)
 
相談は民商へ
  ページの先頭