小企業・家族経営の役割に確信 オープンセミナー=京都
京都に生きる中小業者の役割を見つめなおした京商連のオープンセミナー
京都府商工団体連合会(京商連)は先ごろ、京都市内で、オープンセミナーを開催しました。府内19民商から99人が参加。駒澤大学の吉田敬一教授を講師に、京都の持ち味や良さを生かした商売と小企業・家族経営の意義を学びました。
吉田教授は、京都の西陣織や伝統的なものづくり、建築物などを例に「天然素材に職人の技を加え作った商品とサービスは、値段は高いが長く使える。京都から小企業中心の大量生産・大量消費ではない、みんなが本物に触れ楽しく安全で暮らせる社会をつくっていける」と発言。実家の印刷業での経験も織り交ぜながら、「働く場所と住む場所が同じ小企業・家族経営者は、地域に暮らす価値観を住民と共有でき、お客のライフスタイルに貢献することができる」「大企業中心のアベノミクスにより貧困と格差がますます広がる今、地域密着型中小企業の出番」と参加者を激励しました。
また、ローカルな企業の役割が正しく評価され、必要な施策が講じられるためにも、自らが小企業・家族経営の価値に確信を持ち、発信していくことが重要だと呼びかけました。
参加者からは「中小業者の役割りの大切さがよく分かった。もっと話が聞きたかった」「自分の仕事にも生かせる理念。商売のやり方についても考えさせられる機会になった」などの感想が寄せられました。
全国商工新聞(2014年2月17日付) |