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  トップページ > 経営のページ > 異業種交流 > 全国商工新聞 第3086号9月9日付
 
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異業種交流
 

商工フェア 業者の魅力で街に活気 商店街とコラボ=長野・上伊那

 「地域の自営業者の姿が見られ、身近に感じられた」―。長野・上伊那民主商工会(民商)は8月25日、伊那市ではじめて商工フェアを開催しました。商売を生かした体験コーナーや地元商店街とのコラボレーション企画で、訪れた1400人の住民に中小業者の仕事や商店街の魅力を発信。民商の姿もアピールし、仲間も増えました。

 市の学習施設とその広場を会場に開催された商工フェアは、野菜や豆腐、焼きそば、綿あめなど民商会員、支部の出店が軒を連ね、ステージでは地域のサークルが歌やダンスを披露。会員の仕事展示に原爆写真展と多彩な内容です。

仕事体験で存在身近に
 にぎやかな雰囲気の中、ひときわ多くの人が集まったのは、業者青年が担当する「お仕事体験コーナー」。カフェ経営者による「シュークリームツリー料理教室」やスポーツインストラクターによる「ウオーキング教室」、木こりの「丸太切り」に左官の「壁塗り」など10種類の商売、技術が体験できます。家族で来場した小学生は「どうしてもやってみたかった丸太切りとシュークリーム作りができた」と大満足。母親も「子どもが体験できる企画が多くて楽しめたし、普段見えにくい自営業者の仕事に触れて存在を身近に感じた」と笑顔で話していました。業者青年の丁寧な指導で、子どもだけでなく大人も夢中に。初めて壁塗りをした40代の女性は、「土に触れて日頃のストレスが発散された気分」と晴れやかな顔でした。
 「地域にもお祭りはあるが、来場者が商店街の店に入ることは少ない。一緒に何かやれないか」と市内の四つの商店街でつくる活性化プロジェクト「伊那まちの再生やるじゃん会」に持ちかけ、二つの企画を準備。「商店街ツアー」では、同会幹事で、インテリアショップを営む吉瀬文男さんが案内役を務め、大正から昭和初期に建てられた「看板建築」が多く残る街並みを散策しました。

小中学校にチラシ配布

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「片足を前に出すと力が入るよ」と指導を受けながら丸太切りを体験する小学生

 指定された12店舗で「おすすめ商品」を教えてもらう「スタンプラリー」は、参加者から「入ってみたら面白い店ばかり。先入観を覆された」と好評。やるじゃん会委員長は「店を知ってもらい、地域を元気にするのにとてもいい機会。これからも若い人たちと一緒に街を盛り上げたい」と話していました。
 商工フェアは「自分たちの仕事をもっと地域にアピールしたい」という青年部員の声から始まり、「仕事を体験して知ってもらう」ことを重視して企画。今年2月から月2回ほど実行委員会を開き、青年部を中心に準備を進めてきました。「地域を元気にしたい」「子どもたちが多彩な仕事を経験できる機会」とアピールし、上伊那民商が活動する8市町村から後援を得て、会場近隣の5市町村にある全小中学校にチラシを配布。やるじゃん会の会議にも出席し、地域との関係を築いてきました。
 商工新聞読者、青年部員が一人ずつ増えるなど拡大にもつながった商工フェア。体験コーナーに出展した青年部員にも「人に教えることで初心に戻り、子どもの発想力から学ぶことがあった」「体験でつながり、次の予約が入った」と多くの収穫がありました。実行委員長の青木智さん=豆腐製造販売=は「街に活気がなくなったら若い人の開業は難しくなる。それぞれの店舗が街全体の活性化を考え、民商もそこに協力できるような取り組みが必要」と実感。民商会長の滝沢孝夫さん=印刷=は「業者に寄り添う民商の姿が地域住民、業者に伝えられた。人と人との関係を大切にした、民商らしい商工フェアができた」と確信を語りました。

全国商工新聞(2013年9月9日付)
 
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