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  トップページ > 熊本地震に関する緊急情報 > 全国商工新聞 第3219号6月13日付
相談は民商へ
 
 
 

「新しい食器助かる」 無料「陶器市」を開催=熊本県連

被災者200人来場し笑顔に

 地震で食器類を失った業者や地域の人たちに陶磁器を届けよう―。熊本県商工団体連合会(県連)は5月23、24の両日、熊本民主商工会(民商)の事務所前で「陶器市」を開催しました。ずらりと並んだ陶磁器は、岐阜・陶都民商からの支援物資。どれも無料とあって延べ200人が来場し、喜ばれました。

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200人が訪れ、被災者に笑顔が広がった熊本県連の陶器市

 皿や椀、カップなどの陶磁器を詰めたコンテナ110ケースを乗せ、陶都民商の2トントラックが到着したのは23日の朝。「器が壊れて困っている地域の人や被災飲食業者に使ってもらいたい」と事務所前に陶磁器を並べると、事前に商工新聞の折り込みで知らせていた民商会員をはじめ、近所の飲食店経営者や地域住民など時間を追うごとにたくさんの人が詰めかけました。
 集まった人に「岐阜県の陶磁器の街からの支援物資ですよ」と声を掛けると、「そんな遠くから、ありがたかね〜」と民商の仲間の力強い支援にビックリ。「1回目の地震で割れた皿をやっと片付けたと思ったら、本震でほとんど割れてしまった」「地震で前のアパートに住めなくなり近所に引っ越してきたが、食器がそろっていなかったので助かった」と喜ばれました。
 なかには、「近いうち開業をしたい。民商の存在を知らなかった。開業する際は相談に来ます」との声も。近所の人と話す機会もできました。
 飲食店を営む会員は「店の器は同じものを複数そろえて使っていたが、半数以上が割れて困っていた。陶器市で質の良いセットが手に入り助かった」と再開した店でさっそく使っていました。

陶器の町から心寄せ=岐阜・陶都民商
満載トラックで12時間

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コンテナ110箱分の陶磁器を届けた各務順三副会長(後列中央)ら陶都民商会員と熊本民商の山本寛幸会長(前列左)

 「熊本地震で食器棚ごと倒れて食器がすべてダメになってしまい、紙のお皿で生活されている方が多くいる」―。心を痛めた陶都民商の仲間は、地場産業の陶磁器を支援物資として送ることを決定。会内外に協力を呼び掛けました。陶磁器に関わる会員が多く、周囲からの協力もあり、陶磁器輸送用のコンテナに110箱、大小段ボール箱に30箱ほどを集めることができました。
 5月22日午後、2トントラックの荷台いっぱいに陶磁器を積み、各務順三副会長=大工=と山本登・土岐南支部長=造園=が出発。続いて、榊原祐馬さん=解体=と渡邉成利さん=ギフトショップ、小阪裕治事務局長の3人が熊本県をめざしました。
 距離にして900キキロ、12時間に及ぶ長い道のりでしたが、トラックは午前3時に無事到着。救援募金、支援物資を手渡しました。熊本民商会長の山本寛幸会長=ペットショップ=は「生活が落ち着きだした今、一番欲しいものが食器。この支援は非常にありがたい」と喜んでいました。
 ブロック塀の片づけなどボランティア活動にも参加。各務副会長は「私たちが暮らす地域が被災した時にどう行動すべきか、大変参考になり考えさせられた」と話し、榊原さんは「たくさんの人が喜んでくれて良かった。益城町は壊滅状態。ここからが正念場と痛感した」と感想を述べていました。

全国商工新聞(2016年6月13日付)
 
   

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