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歴史ある高架下商店街「モトコー」の存続を
 民商会員ら「守る会」結成

JR西日本に要求

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「納得できる説明会を」と商店主らの署名を神戸市に提出する西川てつや代表(右端)ら

 「納得のいく説明会を開催し、商店街を存続してほしい」―。「モトコー」の愛称で親しまれているJR神戸線元町―神戸間の高架下にある元町高架通商店街の商店主らが「モトコーを守る会」(代表・西川てつやさん)を結成し、存続を求める署名運動を進めています。地元マスコミも注目し、市民の間でも「昭和の香りがするモトコーは市民のオアシス。ぜひ存続を」の声が広がっています。
 モトコーは、戦後のやみ市が起源とされ、70年以上に及ぶ歴史を刻んできました。長さは1.2キロ、1番街から7番街まで区画された日本で一番長い高架下商店街で、道路の両側に飲食、衣料品店など約300店舗が営業しています。
 問題が持ち上がったのは昨年12月。耐震化工事などを理由に、土地を貸しているJR西日本が、借地契約が満了(北側17年3月末、南側18年3月末)する17年3月末以降の退去を求めてきたのです。
 驚いたのは商店主でした。「商売を続けていけるのか」「商店街はどうなるのか」と不安の声が広がり、モトコーで商売をしている民商会員・商工新聞読者が集まって、対策会議を開催。「みんなの団結で解決しよう」と全商店主に呼び掛け4月28日、「モトコーを守る会」(事務所は神戸親和民商内)を30人の参加で結成しました。
 JR西日本は「再入居などは個別に交渉する」「商店街はリニューアルする」などとしながら、最初に契約が切れる北側の借地人を個別訪問。立ち退きを迫る一方、耐震工事の具体的内容やその後の事業計画などの説明は一切していないのが実態です。
 このため「守る会」は、「借地人・借家人を問わず利害関係者全員を集めた説明会の開催」と、「今まで通り営業できる商店街の存続を求める」ことを内容とした署名運動を提起。JR西日本と一部の契約に関わっている神戸市に対し、利害関係者だけで合わせて600人分を超える署名を提出してきました(5月25日現在)。
 また、結成総会当日には、JR西日本と懇談。JR側は「全体での説明は行わない」と回答した上、耐震工事後の商店街の構想について、「守る会」から「大手企業が並ぶ商店街ですか」と質問してもまともな回答はありませんでした。
 西川代表は「私たちは耐震工事に反対しているわけではない。利害関係者全員を集めて説明会を行うこと。そして市民に愛されてきた商店街の存続を求めている。納得と合意による街づくりこそ大切」と話しています。


全国商工新聞(2016年6月13日付)
 
   

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