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  トップページ > 中小施策のページ > 選挙 > 全国商工新聞 第3091号10月14日付
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選挙
 

住み良いまちめざし共同 大阪府堺市長選・竹山氏当選

 全国の注目を集めた大阪府堺市長選挙が9月29日に投開票され、堺北、堺東、堺南、美原狭山の4民主商工会(民商)も加盟する「住みよい堺市をつくる会」(つくる会)が支援した現職の竹山修身市長が再選を果たしました。維新の会の西林克敏候補を大差で破っての勝利です。堺北民商の坪孝光事務局長からたたかいの手記が寄せられました。

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市長選の勝利に喜ぶ竹山市長(中央)と支援した人々

 今回の市長選挙は8時に投票箱が閉まった直後、テレビで「当確」が報じられました。選挙事務所では一斉に万歳の声がわき上がり、集まった人たちは手を取り合って勝利を喜び合いました。
 市長選挙は維新の会の看板政策の「大阪都構想へ堺市が参加するか否か」が問われました。竹山市長が再選し、堺市解体は阻止され、市民の良識を示すことができました。同時に反動政党・維新の会の失墜を全国に示せ、うれしく思います。
 選挙戦は全局面を通じて大阪維新の会の橋下徹・大阪市長の繰り出すうそとペテンとの対決となりました。
 大阪都構想についても橋下市長は「堺の税金は吸い上げない」と言いつつも具体的な説明は一切なく、「堺は無くならない」と繰り返しましたが、大都市地域特別区設置法では「関係市町村を廃止」(第1条)と明記されていました。
 「堺は衰退しているので、このままでは取り残される」との脅しも出ましたが、話はまったく逆で、大阪都構想に参加をすれば税金を奪い取られた上に、堺市区域は大阪都の周辺部扱いとなり、放ったらかしにされてそれこそ「取り残されて」しまいます。
 最後に持ち出したのは「住民投票で決めるから安心してください」という詭弁です。しかし、住民投票は大阪都内の区割りの投票であり、都構想参加の是非を問うものではありません。

政策、実績検討支援を決意して
 4民商と「つくる会」はこれらのうそに対して広範な仲間の支援を受け、かつてない規模の宣伝を行い、そのたたかいが堺市民に浸透し、「大阪都構想と維新の会に反対して堺市を守りたい」との世論となり、「堺はひとつ」という共通認識を形成していったのです。
 選挙戦を振り返ると、竹山市長を支援するに至るまでの道は平たんではありませんでした。市長選挙は要求実現のための大切なたたかいであり、「つくる会」は毎回独自候補を擁立していました。
 当初、堺北民商も竹山市長の中小業者分野の政策が貧弱なことから、独自候補を擁立すべきであるとの意見を「つくる会」にあげていました。「竹山市長の政治では要求は実現できない」「今回も独自候補でたたかいぬくべき」との意見が出る一方、「医療や子育ての分野では、竹山市政は高く評価できる」「堺市を守るという大義に立つべき」との意見が出され、「つくる会」での議論は3カ月にわたりました。
 討論を重ねた結果、「要求実現の土台である堺市を消滅させるわけにはいかない。竹山市長は前回は橋下氏の支援を受けたが、いまは橋下氏や維新の会と決別し、堺市を守る立場に立っている」と評価し、自主的に竹山氏を支持して選挙戦をたたかい抜きました。
 市長選挙の勝利に堺北民商の会員からは「市長選挙勝利は市民の団結の力。堺市を分断する大阪都構想に市民はノーを突き付けた。堺市を守ることができて良かった。これからは竹山市長に国保制度の改善や中小企業施策の充実を求めたい」と喜びの声が寄せられています。

全国商工新聞(2013年10月14日付)
   

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