全商連トップページ
中小施策 税金 国保・年金 金融 経営 業種 地域 平和・民主 教育・文化 県連・民商 検索
 全商連とは活動方針・決議署名宣伝資料調査婦人部青年部共済会商工研究所発行案内入会申込リンク
  トップページ > 税金のページ > 確定申告(自主計算) > 全国商工新聞 第2769号 2月12日付
税金 確定申告(自主計算)
 
自主計算パンフが話題
商売や暮らしの問題を話し合う
PHOTO
ビデオ「日本の税金」を活用し班会を開催(東京・浅草)
  「集まって話し合うことが大事」「仲間の話を聞くと元気になる」など、各地の民主商工会(民商)は今、班会を開き、「自主計算パンフ」やビデオ「日本の税金」を活用して商売やくらしの問題を話し合っています。「税金の負担が大変」「国保の滞納で正規の保険証をもらえない」など大企業・大金持ちへの減税を続け、国民、中小業者へ重税を押し付ける不公平税制に怒りの声が上がり、「こうした実態を多くの会員・国民に知らせ、増税を推し進める自民・公明政権に選挙で審判を下そう」と盛り上がっています。

大企業減税に怒りの声
 和歌山・橋本伊都民商は1月17日に開いた班長会議の内容で、それぞれ班会にとりくんでいます。
 御幸辻班は1月22日、班会を開き5人が出席。山本ミキ代班長が班長会議の内容を報告した後、玉置元成副会長が「自主計算パンフ」に基づいた確定申告について説明しました。

 御幸辻班では
 なぜ憲法が変えられようとしているのか、日本の「財政赤字」の中身はどういうものか、消費税はどんな税金でどう使われているのか、定率減税が廃止されて増税となったこと、大企業減税の実態などを話すと、会員からは次つぎと怒りの声が出されました。
 「もうけてないのに消費税を支払わなあかんのはとてもしんどい」「ほんまや。去年は仕事があんまりなかったから、申告の準備もすぐに終わってしまったほどやのに」「仕事も暇で気力が出ないし、年を取ってきて、夜に電灯の下で帳面をまとめても、3と6と8の区別もつかん」「この班も仲間が廃業したり亡くなったりで、だんだんと少なくなって寂しくなる」「なんで大もうけしてる大企業には消費税を戻すんや」など。参院選で増税をすすめる自民・公明政権に審判を下そうの声も上がりました。
 「しっかり帳面を付け、みんなの力で申告を認めさせよう、支部に結集して頑張ろう」という班長のまとめで閉会しました。

 境原班でも
 境原班の22日の班会では、平田仁志事務局長が「自主計算パンフ」を説明。
 「世界のトヨタが消費税を払ってない上、戻してもらってる?」「なんでそうなるの?」「滅茶苦茶やな」と驚きの声。消費税非課税業者で土地貸付業の会員は、「それならおれたちも非課税やなく、ゼロ税率にしてもらいたい」と言うと、別の会員から「自民党に献金したら、してもらえるかも」と突っ込まれ、「そら無理や、金ないわ」と応えて爆笑を誘っていました。

 小田伏原班も
 26日に開かれた小田伏原班では北岡圭子民商常任理事が説明。「なんでマスコミはもっとほんまのこと知らせんのやろな」「税金のかけ方といい、使い方といい、聞けば聞くほど腹立ってくる」「税金を納めても、ええかげんな使い方ばかりして嫌になる」「仕事がなくて眠れない」「会員も増やしたいけど、あの人も、この人も、知り合いはほとんど廃業した」など次つぎ意見が出されました。
 民商の森下重信会長はじめ役員先頭に班会に参加して、一緒に話し合っています。参加した役員は「班会に出かけていくことが大切」「役員をしているおかげで、いろんなことを知ることができるけれど、みんなはほんまに知らされていない。もっともっと会員に消費税のことや税金のことを知らせたい」と話しています。
 6日からは全32班で確定申告の準備のための班会が始まっています。
 (橋本伊都・平田仁志通信員)

政府増税計画分かった
 滋賀・彦根民商は、1月から申告に向けた班会を開催。「確定申告をめぐる情勢」も話し合って、頑張る力にしています。

 班長が税金学習
 さざなみ支部では1月12日、民商の申告研修会(相談員学習会)に全班長が出席して学習。班会では「自主計算パンフ」や「準備班会資料」(地元の税務署の動きや地域の情勢などの資料)などを使ってすすめています。
 1月26日に開かれた稲枝北班の班会には、4人の会員と藤塚義宏支部長も参加しました。
 「確定申告をめぐる情勢」を自主計算パンフで論議。班長の西川進さん=土木工事=は「これだけわれわれを押さえ付けておいて、さらに税金を取ろうと政府が考えていることがよう分かった。収入がもう増えへんから、控除の方を減らすんや。そうしたら税金は増えるから。配偶者や扶養控除もなくすつもりや。38万円の基礎控除だけになるんや。今の政府はそこまで計画しているんや」と説明。

 これからの奮闘
 藤塚支部長は「増税の計画はその通りや。しかし、みんなが昨年頑張ってくれた署名のおかげで、『配偶者と扶養控除廃止』の計画はとりあえず断念させている。参議院選挙の結果次第でまた出してくる可能性があるので頑張らんと」と、民商運動の成果とこれからの奮闘を強調しました。
 参加した会員は、それぞれの申告準備について「仕事が減って、集計をしていても精が出んわ」「今年から農業も『収支内訳書を付けよ』と言うてきているで」「今年は雪が降らんで、なかなか帳面の整理がすすまん。毎年、雪が降った日に仕事休んで整理やってんねん」などざっくばらんに出し合いました。

 やっぱり集って
 また、「仕事が減ったけど、みんなどうやってんねん」と仕事探しや「やり繰り」の苦労も出されましたが、「やっぱり集まって話し合うのはいい」「一人になると悪いことしか考えられない」など集まって話し合うことの意義も出されました。班会はこの後、申告書の添付書類の確認や大腸がん検診の申し込みなどを話し合い、商工新聞読者の拡大についても話し合っています。
 さざなみ支部の各班は、1月の役員会のとき、各班長の責任で日程を決めて、会員に案内状を届けています。どの班会もほとんどの会員が出席しています。
(彦根・犬井嘉文通信員)

 
 
全商連トップ ページの先頭