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  トップページ > 税金のページ > 徴税攻勢 > 全国商工新聞 第3005号1月9日付
 
税金 徴税攻勢
 

税務調査で是認・仲間の立ち合いと自主計算が力に=長崎・大村

 仲間の立ち会いと自主計算が最大の武器に―。長崎・大村民主商工会(民商)西大村支部のNさん=豆腐製造・卸=は先ごろ、税務調査で是認(本人の申告を認める)をかちとりました。「多くの仲間に立ち会ってもらい、納税者の権利を主張できた」と喜び、確信を深めています。

 「仕事柄、朝早くから休みが取れず『税務調査』というだけで精神的にも肉体的にも苦痛だった」と話すNさん。立ち会いなどで全面的に支援した西大村支部のMさん=電気工事=は「自主記帳だから数字に自信が持てる。仲間の立ち会いが勇気をくれる」と権利を主張することと団結の大切さを再確認しています。
 諌早税務署が事前に連絡もなく訪れ、税務調査の開始を告げたのは昨年8月のこと。「所得税と消費税の調査に来た」という署員に対し「都合が悪い」と帰ってもらったNさんは民商に相談しました。
 民商では税務調査対策会議を開き、過去に調査を受けた会員からの経験を聞き、仲間が立ち会って調査を進めることで、権利を主張できることを確認しました。

18人の応援が
 9月1日、Nさんの呼びかけに応えた仲間18人が立ち会い、1回目の調査に臨みました。
 Nさんは署員に調査理由を明らかにするように求めましたが、「守秘義務があるので答えられない」の一点張りで、この日は終了しました。
 2回目の調査となった8日は、7人が立ち会いましたが、署員は「立会人がいたら進められない」と繰り返すばかり。「調査理由を開示すること。調査年度は直近の1年とし、問題なければ過去にさかのぼらないこと」を条件に立ち会いの仲間たちは隣室で待機しました。

計算ノートで
 Nさんは、民商で学んだ自主計算の帳簿を示し、「民商の自主計算ノートに全てを書き込み計算したものを申告書に記入している」と申告に誤りがないことを主張しました。
 3回目の調査は14日。事務局員2人が立ち会いました。署員は「卸先店舗での売り上げはNさんの売り上げ」と言いがかりをつけたことから、過去3年分の売り上げと振り込まれた金額を再確認し、申告どおり認めさせました。
 10月21日、署員がNさん宅を訪れ、「税務調査で時間を取らせてすみませんでした。消費税の特例があり、税金は発生しないし、所得税も発生しません」と口頭で調査終了を告げました。Nさんは「同業者が次々廃業するなど、商売が大変な時に追加の税金がまったく発生しなくて良かった。民商の力、仲間の力を感じた」と喜びと仲間への感謝を語っています。

全国商工新聞(2012年1月9日付)
   
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