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  トップページ > 税金のページ > 徴税攻勢 > 全国商工新聞 第2995号10月17日付
 
税金 徴税攻勢
 

税務調査で「是認」 確定申告どおり認める=広島

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不当な半面調査に抗議し是認をかちとった広島民商の鳥越会長

 税務調査で不当な反面調査をされた広島民主商工会(民商)会長で有限会社朋輝工業社長の鳥越満昭さん=はつり・不動産賃貸=は、「納税者を疑ってかかるような調査は許せない」と税務署に抗議し、9月20日、是認をかちとりました。
 4年前にも税務調査を受け、今回が2回目となる鳥越さん。「会長のわしが無様にやられるわけにはいかない」と9月14日、税務調査に臨みました。
 今回は不動産を購入したこともあって、税務調査に備え、日ごろから帳簿については気をつけていました。
 担当の税務署員から「不動産の購入に伴う科目の相違」などの具体的な調査理由開示を受け、鳥越さんは1日かけて領収書や帳票類を提示し調査に協力。
 「特に大きな問題はないみたいですね」と1回目の調査が無事終了しました。
 ところが翌日、突然、税務署員が取引銀行と元従業員への反面調査を強行。「社長、税務署が来ましたよ。何かあったんですか」と銀行から連絡を受け、驚いた鳥越さんは翌16日、直ちに税務署に抗議しました。
 統括官は、反面調査の指示については認めましたが、その理由についてなかなか述べようとしません。鳥越さんは反面調査が、「いかに商売にとって不利益につながるか」「自分が築いてきた銀行との信頼関係や、取引先への影響をどう考えるのか」と訴えました。
 その上で「反面調査は客観的に見てやむをえない場合に限って行う」という税務運営方針や、反面調査に関する国税庁長官通達なども示し追及すると、統括官はようやく「解体に伴う鉄くず」の雑収入があると見込んでの反面調査であることを明かし、謝罪しました。
 2回目の調査(9月20日)で無事是認をかちとった鳥越さんは「民商に入っていない業者は、泣き寝入りするしかない。納税者の権利を学習し、もっと周りの業者にも声をかけ仲間を増やしたい」と語っています。

全国商工新聞(2011年10月17日付)
   
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