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強引な徴税と税務調査やめよ
税務署に抗議と申し入れ
暴言問題「指導し改善する」と謝罪
広島・三次民商に対し総務課長らが言明 |
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広島・三次民主商工会(民商)はこのほど、強引な徴収と税務調査をおこなっている吉田(安芸高田市)・三次(三次市)の両税務署に対して、抗議と申し入れ行動をおこないました。
吉田税務署は、消費税の分割納付をおこなっている納税者に対して執拗に呼び出しをかけ、「一括で払えない事情を帳簿や書類で確認しなければならない」と、徴収強化をすすめています。
相談に行った同民商の会員に対し、署員が「消費税も払えないような商売ならやめたらどうか」「税務署が差し押さえて商売がつぶれようが、どうなろうがうちには関係ない」と暴言を吐くという問題も発生。会員が所属する高田支部の植野修副支部長、吉川勉税対部長をはじめ会員ら13人は7月25日、吉田税務署に申し入れをおこないました。
応対した総務課長に対し、会員らは「あんな屈辱的なことを言われ、腹が立って仕方がなかった」「目の前に立って手を腰にあて、上から見下ろしながら話をする態度や、いすに座ってのけぞって話を聞く態度など、この税務署は相談に乗る場所ではない」と次つぎに抗議。総務課長は「誤解を招くようなニュアンスで言ったことなど、今後の指導で改善したい」と謝罪しました。「営業が厳しい上に、もらってもいない消費税を一括で払うことが困難という認識がないのが問題。徴収至上主義の税務行政を改めよ」の追及に、課長は「皆さんの実態はよく理解しています」と答えざるを得ませんでした。
三次税務署へは8月8日に申し入れ、同民商の国重俊彦税対部長をはじめ役員ら7人が参加しました。
応対した総務課長に「調査に協力してきたのに署員が勝手に取引先に反面調査に行って、誤って別の取引先の資料を渡してきた。信用も台無しだ」「私も断りなく反面調査に行かれて取引先を1件失った」「税務運営方針に基づき安易な反面調査はやめよ」と抗議。総務課長は「税務運営方針に沿ってむやみに反面調査をおこなうつもりはありません」と申し入れの主旨に理解を示しました。
また、「強引な徴収をやめよ」の要望についても「納税者の皆さんの困難な事情をよく聞かせてもらう。いきなり差し押さえなどあり得ない」と回答しました。
同税務署では7月末から税務署内のレイアウトが一変。玄関から署員の姿が一切見えない目隠しのついたてが置かれ、あるのは受付コーナーだけ。課長は「年々職員の数も減り、個々の職員が自分の仕事をこなしていたのでは間に合わなくなっている。内部事務一元化への試行」と説明。参加者は「違和感がある。これで納税者へのサービスがよくなるのか」と不安を表明していました。 |
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