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商工新聞今と昔@
中小業者を結ぶ血管として創刊
頼もしい味方に熱い期待と歓迎 |
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全国商工新聞は昨年、2800号を迎えました。全国商工団体連合会(全商連)の機関紙として、1952(昭和27)年創刊以来、情勢の変化を伝え、全中小業者の新聞として運動を推進してきました。また、民商・全商連の組織をつくり、財政を支える重要な役割を担ってきました。かけがえのない商工新聞の歴史を振り返りながら、現在までにどう発展してきたかを紹介します。さまざまなエピソードを交えながら9回連載の予定です。
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創刊間もないころの日本商工新聞(52年6月10日号) |
1951(昭和26)年全商連が結成され、その機関紙として翌52年3月10日、全国の中小業者を結ぶ新聞として大判2ページ、約7000部の発行からの出発でした。
現在、2813号を数え、35万部の発行になっています。
日本商工新聞(53年6月、現在の全国商工新聞に改題)の創刊当時、日本は米軍の占領下から「講和条約」による見せかけの「独立」をしたときであり、民主勢力にとって「第一次反動攻勢」の時代でした。
当時、日本共産党はレッドパージを受け、労働組合や農民組合も分裂させられるなど、民主勢力全体が大きな打撃を受けていました。
それだけに、全国の中小業者に団結を呼びかけ、「業者を結ぶ血管」と創刊された商工新聞は、重税にあえぐ中小業者はもちろん、民主勢力にとっても頼もしい味方として熱い期待を持って歓迎されました。
「発刊のことば」は、次のように商工新聞の役割を述べています。「全日本の中小商工業者の生活安定と営業の繁栄をめざす新聞であり、同時にこのための中小商工業者の大同団結、さらには平和な民主的日本の建設に貢献するための新聞です。……全国商工団体連合会の機関紙として役割を務めるとともに、さらに広範なすべての中小商工業者の皆さんの血となり肉となるような新聞に育てあげていく決心です」。
そして高らかにこううたっています。「全業者の生活の安定と営業の繁栄のために! 全業者の大同団結のために! 民主的日本の建設のために! われらの新聞を守り育てよう!」と。
商工新聞は、創刊当時から中小業者の営業と暮らし、権利を守るための世論と運動を発展させる、そのための指針として、さまざまな困難を乗り越え、全国の仲間に支えられて定期発行を続けてきました。 |
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