全商連トップページ
中小施策 税金 国保・年金 金融 経営 業種 地域 平和・民主 教育・文化 県連・民商 検索
 全商連とは活動方針・決議署名宣伝資料調査婦人部青年部共済会商工研究所発行案内入会申込リンク
  トップページ > 婦人部 > 全国商工新聞 第3036号 8月27日付

婦人部
 

地域業者の仕事体験 夏休み子どもツアー

 「これは何の仕事?」「私もやってみたい」―。群馬・前橋民主商工会(民商)婦人部は2日、「第17回商工業者夏休み見学会・夏休み子どもツアー」を開催しました。自分たちの暮らす町には、どんな商売をしている人がいるのかを、子どもたちに見て触れて体験してもらうために毎年行っているもの。子どもたちは住宅の建築現場やワープロ修理店を見学し、クッションカバーやドーナツ作りにも挑戦して明るい笑顔が広がりました。

 ツアーには小中学生11人が参加。最初に訪問したのは原戸光副会長が経営する恵那建設で、新築住宅の現場を見学しました。「この家は、県内の山で切ったスギやヒノキ、カラマツを土台や骨組み、床に使っているんだよ。木の香りがするでしょ」と原戸副会長は笑顔で語りかけました。
 子どもたちはのこぎりやかんなに初めて触れました。小学6年生と小学4年生は、かんなに挑戦。力の入れ具合が難しく、なかなか木を削ることができません。大工さんの手を借り、全身を使ってかんなを引くことを覚えました。
 クッションカバー作り体験では初めてミシンを使う子もいました。ミシンのペダルを慎重に踏みながら布を縫い合わせ、「あー、少し曲がっちゃったよ」「上手に縫えたね」との声も飛び交いました。婦人部員が手を添え「もっとゆっくりでいいよ」とアドバイス。縫い終わって綿を詰めると自分だけのオリジナルクッションが出来上がり、うれしそうな笑みがこぼれました。
 ドーナツ作りでは、部員=菓子製造=が自宅で、ドーナツの生地を下ごしらえして、子どもたちを出迎えました。
 ネコやハート、リング形などさまざまな形を作りましたが、油で揚げたドーナツは膨らみ過ぎて自分が作った形とは違い、「これが私が作ったドーナツなの」と首をかしげる子もいました。

直せば使える
 ワープロ修理の事業所では、「わー、秘密基地みたい」と3000台のワープロを目の前に子どもたちは驚きの声を上げました。「ワープロは、君たちが生まれる前からあった機械で、私はこの修理をしています。これから機械の中を見せてあげるね」とキーボードを外し、基盤などを見せました。身を乗り出し手元を見る子どもたち。
 壊れたら、すぐに新しいものに買い換える時代に、修理をする仕事は子どもたちにとって新鮮。「修理をすれば何年でも使える。愛着がわき、物に思い出が残るでしょ。だから私は依頼者の思い出が詰まったワープロの修理をしているんだよ。この仕事が大好きなんだ」と子どもたちに語りました。
 商工新聞読者は娘の中学2年生の今日子さんと参加。「どの見学先も子ども目線で体験ができて素晴らしかった。娘が直接、震災の被災者の話を聞くのは初めてで貴重な一日となりました」と話していました。
 平形喜知婦人部長は「このツアーで、多くのことを学んでもらえたと思います。大人たちも楽しめる見学会になりました」と語りました。

全国商工新聞(2012年8月27日付)
  ページの先頭