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  トップページ > 婦人部 > 全国商工新聞 第2949号 11月1日付

婦人部
 

仲間とともに展望開こう・全婦協第28回定期大会


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代議員証を高く掲げて満場一致で採択

 全商連婦人部協議会(全婦協)は10月16、17の両日、愛知県豊橋市内で第28回定期総会を開き役員・代議員など419人が参加しました。所得税法第56条廃止を求める意見書が285自治体で採択されるなど大きく運動が前進するなか開かれた総会は、婦人部活動への確信にあふれ、成果や教訓を熱心に討議、困難な時代だからこそ仲間とともに展望を開こうとの総会決議(別刷り)を採択し、新しい役員を選出しました。

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拡大で奮闘した婦人部を表彰
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全大会であいさつする大石会長

 総会成功に向け各支部で会員比6割の婦人部を築こうと全国の民主商工会(民商)婦人部は最後まで奮闘。3265人の部員を増やし、表彰組織は313になりました。総会会場には目標をやりきった代議員の笑顔があふれました。
 開催地の愛知県連婦人部協議会(県婦協)は、仲間を増やして全国の業者婦人を迎えようと548人を拡大。県連、民商、婦人部、支部が一丸となり力を合わせた成果でした。
 1日目の全体会では大石邦子会長が「56条廃止の運動では全国各地の部員が学習を積み、大きく運動が広がりました。地域経済、日本経済を支えていることに誇りを持ち業者婦人として生き抜き、光輝くように力と心を合わせ要求運動を前進させていきましょう」とあいさつ。
 全国商工団体連合会(全商連)の太田義郎副会長は「56条廃止では、自由民権運動が花開いた高知県から意見書が採択されたことは歴史的です。こうした成果を確信に団結し社会的、経済的地位向上をめざして共に頑張りましょう」と激励しました。
 全商連青年部協議会(全青協)の小林秀一議長も「生きがいを持って商売できる社会をめざして共に頑張りましょう」と呼びかけました。
 牧野由子事務局長が総会に対する常任幹事会の報告を提案。「『働き分を認めよ』の道理ある要求を多くの女性団体へ知らせながら、地域の運動で切り開いていきましょう」と強調しました。

 全体会発言では9人が婦人部での取り組みや成果を発言しました(別項)。
 2日目は20分散会で討議(別項)。午後からの全体会では総会決議案、まとめ報告、決算・予算案を満場一致で採択しました。
 部員拡大で目標を達成した組織を表彰。新しい役員を選出し、今総会で勇退する牧野事務局長をはじめ12人の退任役員に感謝状が贈られました。
 総会では、日本共産党の吉井英勝衆議院議員と日本婦人団体連合会の堀江ゆり会長が連帯のあいさつをしました。

新しい三役
 総会で新たに選出された三役は次のとおり(敬称略)
▽会長 大石邦子(再)=建築
▽副会長 池原亮子(再)=ラベル印刷、井賀久恵(再)=学校教材販売、山岡和紀子(再)=資源回収、加藤三重子(再)=飲食、
狭川環(再)=食料品製造・小売
▽会計 塚田豊子(再)=自動車販売修理
▽事務局長 小林淳子(新)=専従


〈全体会〉拡大、56条など、9人が多彩な活動を熱く報告

 全体会では9人の代議員が2年間の多様な活動、運動の成果を発言しました。

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全体会発言に会場は笑顔が広がりました

2000軒超の対話で6割挑戦
 愛知県婦協の加藤三重子会長=飲食=は「支部で6割の民商婦人部づくりに挑戦。訪問対話数は852軒、留守訪問を含めると2000軒を超えました。業者婦人として生き抜きたい。この思いを実現、可能にする民商、民商婦人部を一緒に全国につくりましょう」と力強く発言しました。

56条シンポ開き問題の理解広げ
 山梨県婦協の古屋洋子会長=印刷=は「県連、県婦協が56条廃止に向け『働く女性の権利シンポジウム』を開催。56条廃止の道理ある要求運動を多くの人に理解してもらうことができた」と報告。

女性団体に訴え県議会で採択に
 富山県婦協の田中節子会長は「県内3民商が地域で議員懇談や、広範な女性団体への理解を求める活動を広げ、魚津市、黒部市の3月議会で56条廃止の意見書採択をかちとることができた。9月には富山県議会で『所得税法第56条の見直しを求める意見書』が全会一致採択された」と成果を報告しました。

婦人部で集まり相談し要求実現
 兵庫・須磨民商婦人部の光瀬政江婦人部長=ケミカルシューズ=は阪神淡路大震災、夫の病死、不況、海外からの輸入に押され仕事が激減し、もうだめだという状況に。しかし、婦人部で学んだ『生活福祉資金』が実現。集まって話し合い、相談し、共に理解することは婦人部の原点」と学習の大切さを発言しました。

業者婦人の実態、市に調査させる
 大阪・摂津民商婦人部のHさん=障害者作業所=は摂津市の女性政策課に業者婦人の地位向上のための施策を長年求め、市に業者婦人の実態調査をさせました。婦人部が提案した『女性経営者、共同経営者の交流会』が03年に実現して今年で8回目を迎えた」と、交渉の積み重ねの大切さを発言しました。

仲間の励ましで口蹄疫に負けず
 口蹄疫被害について発言したのは宮崎・日向民商婦人部の谷口美春婦人部長=建設。「自殺者も出る状況で、自分の飼っている牛や豚への感染におびえ、精神的、肉体的に疲れきっていた時、全国の仲間から、励ましのはがき、電話、義援金が届きどんなに励まされたか。口蹄疫に負けずに頑張ろうと拡大行動で、16人の仲間を増やした」と感謝の気持ちを伝えました。

消費税の増税は絶対に許さない
 消費税増税は許さないと討えたのは埼玉県婦協の原アヤ子副会長=印刷。「印刷会社を家族で営んでいる。消費税を支払うために積み立てている人もいるが消費税を一括で払えず分納している。大企業や大資産家への優遇税制はやめて中小業者の支援こそが日本経済を立て直すのです」と切実な思いを伝えました。

中小業者は宝と地域見学で確信
 北海道・帯広民商婦人部の藤田郁子婦人部長=製造=は、会員や地域の事業施設を訪ねる「施設見学ツアー」の取り組みを報告。「どこでも中小業者の姿がありました。業者は地域の宝です。56条廃止をはじめとした業者の営業環境を改善させる運動が前進できるように頑張ります」と決意していました。

新基地を許さず県知事選勝利を
 11月28日投票の県知事選挙をたたかっている沖縄県婦協の喜友名洋子会長=服リフォーム=は「政府は選挙の後、普天間基地の名護市辺野古への移設を進めると言っています。新しい建設のお金は私たちの税金です。戦争が起これば私たちは商売は続けられない。もうかるのは武器商人だけです『平和でこそ商売繁盛』です」と伊波洋一候補の勝利を訴え、会場から大きな拍手が送られました。

〈分散会〉各地の奮闘語り合う

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分散会では各地の取り組みに共感と笑顔が広がりました

 総会2日目の分散会では、56条廃止への取り組み、拡大での奮闘、若い役員づくりなど前向きな討議が展開されました。
 「足を踏み出すことが大事、56条廃止の請願を出さないと何も始まらない、全国の仲間の発言を力に頑張る」(東京)、「請願が否決されても、あきらめてはいけない。続けることで力になる」(千葉)、「56条について私も勉強して、地元で意見書の採択につなげたい」(広島)と56条廃止を求める運動の広がりを交流しました。
 「仲間を増やすことが自分たちの仕事を守る」(愛知)、「婦人部の活動を見えるものにすることが大切。拡大にはニュースや部員の紹介が大事」(京都)、「前総会は4割で参加、皆から元気をもらい頑張れた。今総会は7割で参加できうれしい」(長崎)と仲間増やしでの奮闘が話されました。
 「青色申告でないと保育園に入園できないといわれた」(愛知)、「子どもの貧困が深刻になっている。就学援助金の利用が多くなっている」(山口)、「国保料が払えなく、自治体から来る手紙を見るのが怖い」(愛知)など暮らしの問題も次つぎ出されました。
 「子どもと参加できるサマースクールなど、若い部員のニーズに合った活動や学習会が必要」と、若い部員が集まりやすい婦人部づくりや若手役員づくりの課題なども話し合われました。

〈物産展〉20店がお出迎え、業者婦人パワー全開

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愛知県婦協が準備した物産展。大好評でした

 「ようこそ愛知へ」-。20店舗の物産展が全国の仲間を出迎えました。
 岡崎民商婦人部のHさん=飲食=は、八丁みそなどを販売。「三河産の大豆、塩、三河の清水だけを使って作ったみそよ」と誇らしげに商品を紹介していました。
 昭和瑞穂民商婦人部ではういろう、皮製品を販売。Sさん=古鉄商=は「愛知らしさが前面に出てたでしょ。愛知にしかできないわ」と婦人部パワーが満ちあふれていました。
 5月に入部した名古屋東部民商婦人部のIさん=オーガニック商品販売=は「全国の婦人部の仲間に入れてもらえた感じでうれしい」と目を輝かせていました。子育てを通して「オーガニック」商品に出合い、環境問題を考えるようになったという今井さん。自慢のオーガニックコットンタオルや子ども服も並べていました。
 Kさん=着物リフォーム=の店先には古くなった着物、帯を再びポシェットやコートに生まれ変わらせ、参加者を魅了していました。ちょっとしたアクセントにおはじきを使ったり、そろばんの珠がぼたんに変わったりと小林さんのセンスが輝いていました。

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